『光る君へ』衰弱した道長を目の当たりにしたまひろに視聴者最注目 第42話画面注視データを分析
マイナビニュース / 2024年11月10日 6時0分
X(Twitter)では、「吉高由里子さんは無邪気な一面と深い愛情や心情を目で表現できる人」「まひろの内面描写が丁寧で脱帽」「涙とともに呼吸を整える吉高さんの切なさが伝わってきた」「吉高由里子さんと柄本佑さんの演技が本当に自然で引き込まれる」などと、吉高を絶賛する投稿が集まっている。セリフの少ないシーンだったが、とても心に残る場面となった。物語も佳境に突入し、いよいよまひろと道長の最期が描かれる日も近づいてきた。2人は一体どのような結末を迎えるのだろうか。
また、今回あまりにも道長が衰弱していた(死にかけていた)ためか、Google検索では「藤原道長」と検索すると、サジェストに「最期」や「死因」といったワードが上位に表示されている(放送翌日の11月4日時点)。多くの視聴者が道長について調べた結果だと思われる。
本シーンの舞台となった別荘は、今も現存する国宝・平等院の前身。元は嵯峨源氏の左大臣・源融が営んだものであり、第57代・陽成天皇、第59代・宇多天皇、第61代・朱雀天皇、宇多天皇の孫・源重信と所有者が移った。998年に道長が所有することになり、その際に「宇治殿」と呼ばれるようになった。道長の死後、1052年に時の関白だった長男・藤原頼通により寺院に改められ、平等院となる。
●「左大臣の病をよろこんでいる者、大納言・道綱」
2番目に注目されたのは20時26~28分で、注目度75.7%。内裏に怪文書が出回るシーンだ。
道長が病に伏せると内裏に怪文書が出回った。「左大臣の病をよろこんでいる者、大納言・道綱」右大臣・藤原顕光(宮川一朗太)が文書を読み上げると、「俺!?」と、大納言・藤原道綱(上地雄輔)は目を丸くした。「大納言・実資、中納言・隆家、参議・懐平、参議・通任」顕光は構わず残りの名も読み上げる。「おお、俺も入ってるの?」道綱にはまったく身に覚えがないのかこれ以上ないほど狼狽(ろうばい)している。そんな道綱に顕光はため息をつきながら疑いの目を向けた。「俺は、道長の病、心配してますよ! あいつはよく働くし、いい弟だもの! 誰よりも心配してますよ。なななな…何だ、こんなもの!」うろたえながら必死で弁解する道綱の姿はいかにも怪しく見えもする。
同じころ、大納言・藤原実資(ロバート・秋山竜次)も文書を手にとっていた。「どこの輩(やから)がこのようなことを…」「いかがいたしましょう」養子である藤原資平(篠田諒)が心配そうに実資に問いかける。「放っておけ」実資はすぐに冷静さを取り戻し、資平に捨て置くように命じた。同じ文書は中納言・藤原隆家(竜星涼)も入手していた。ききょう(ファーストサマーウイカ)は隆家を前に、「こういうものが出回るのは、皆の心がすさんでいるからでございましょう。嫌な世になりましたわね。さきの帝の頃はこういうことは、一度としてございませんでしたのに」と、あきれたようにまくし立てた。「俺の名前も書いてあるが、病の左大臣様をお訪ねして、我が身の潔白を申し立てるのも、気が引けるしな」隆家はそう言って酒をあおる。「放っておけばよろしいのでございますよ。左大臣様のお命は、長くはもちますまい」ききょうは冷たく言い放った。
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