『光る君へ』衰弱した道長を目の当たりにしたまひろに視聴者最注目 第42話画面注視データを分析
マイナビニュース / 2024年11月10日 6時0分
○慌てふためく道綱に注目「無垢なオーラはすごい」
このシーンは、トラブルに巻き込まれ、慌てふためく道綱に注目が集まったと考えられる。また、道綱とは対照的に冷静な反応を見せた実資と隆家にも関心が寄せられたと考えられる。
道綱にとって道長は残された最後の兄弟。作中でも道長をかわいく思っているシーンが何度も描かれており、まったくのデタラメな怪文書に仰天した設定だが、怪しさを醸し出す上地の動揺した演技は絶妙だった。実資と隆家も含め、キャラクター個々の性格をうまく反映したそれぞれの対応の対比は興味深いものがあった。
ネットでは、「道綱くん、本当に道長を心配してるね。何も考えてなさそうだけど」「道綱の無垢なオーラはすごい」「ぶれないし流されない実資ってえらい」「隆家って冷静に判断できるようになったんだ」といったコメントがアップされている。一方で「道綱がリストに入っている時点でデマって気づきそう」「道綱の名を入れたことで一気に信憑性下がった気がする」という意見もあり、道綱をよく知る視聴者からは眉唾物の文書だったようだ。今も昔もこういったウワサには実資や隆家のようにスルー一択とするのがセオリーだが、それができない道綱は愛するべきキャラクターだ。
怪文書に道綱の名が書かれていた理由は、『光る君へ』公式Webサイトの特集記事「をしへて!」で詳しく解説されている。記事によると道長がもし亡くなれば、貴重な大臣の席が一つ空き、筆頭大納言である道綱が大臣へ昇進するからだと内裏で思われていたようだ。納言には複数の席があるが、当時の大臣は左大臣・右大臣・内大臣に加えて名誉職である太政大臣の4席で定員はそれぞれ1名のみだった。そのため、道長の病を喜ぶ者のリストに道綱の名もあったのだろう。このタイミングで道綱が大臣になって喜ぶのは本人以外では誰なのだろうか。それを考えれば犯人はすぐに分かるはずだ。
●酒に溺れる中宮・藤原妍子
3番目に注目されたシーンは20時17分で、注目度74.5%。左大臣・藤原道長と三条天皇のせめぎ合いの中、中宮・藤原妍子(倉沢杏菜)が酒に溺れるシーンだ。
「すけ(女偏に城)子様立后を成し遂げられましたあとも、藤壺にお渡りなきはなぜにございますか」道長は単刀直入に三条天皇に尋ねた。「渡ってはおるぞ。されど、いつ行っても宴を催しており、若い男に囲まれて、朕のような年寄りが、入り込む隙はないのだ」「うーん…中宮様が、宴ばかりなさるのは、お上のお渡りがなく寂しいゆえにございます」「そのようには見えぬが、これからはそのように思ってみよう」「は…お上のご寵愛がございますれば、中宮様は変わられます」道長はさらに詰め寄るが、三条天皇はのらりくらりとやり過ごすつもりらしい。
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