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J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会 全国大会、優勝は関西代表の中3・木村くん

マイナビニュース / 2024年11月10日 8時0分

辻くん「準決勝まで来れたので、できれば決勝まで進みたかったです。ネットでは毎日指しており、奨励会に入ってプロ棋士を目指したいです」

決勝戦は渡辺九段・香川女流四段による解説も行われた

決勝は将棋会館地下1階の銀河スタジオにて行われた。テレビの収録もつき、プロ公式戦である銀河戦さながらの戦いである。別室では解説が渡辺九段、聞き手は香川愛生女流四段によるテレビ用の解説も行われていた。

決勝は持ち時間15分、使い切ったら1手30秒の秒読みと、こちらも早指しの公式戦並だ。振り駒の結果、西くんの先手番となり、後手木村くんの三間飛車から対抗形に進んだ。

中盤では西くんが先攻するも、うまく機会をとらえて反撃に出た木村くんが優勢に立ち、そのまま押し切って優勝を決めた。木村くんは第11回、第12回でも全国大会へ出場しており、参加資格がある最後の大会となる今回で悲願の優勝を果たした。

渡辺九段は大会を振り返って「16人が皆、遜色のない戦いぶりでした。特に決勝の2人には良い思い出になったのではと思います」と語った。

改めて、決勝を戦った2人に話を聞いた。まずは西くんから。

西くん「全国大会へ出場できてとてもうれしいです。決勝の将棋ではよかったところはなかったですが、実力は出せました。将来は奨励会試験を受けたいと思います」

居飛車党で、特に角換わりを得意とするのは藤井聡太竜王・名人の影響だという。好きな棋士には渡辺九段を挙げた。渡辺九段の日常を奥様の伊奈めぐみさんが描写した漫画「将棋の渡辺くん」を読んでのことだそうである。

続いて木村くん。

木村くん「今回はどの将棋も集中して思い切りよく指せました。準決勝は指運が幸いし、決勝は持ち時間が15分あったのも大きかったです。1年1年を大事に勉強できたのがよかったのかもしれません」

これからは将棋は趣味として楽しむそうだ。得意戦法は決勝でも採用した三間飛車で、好きな棋士はその三間飛車が面白いという西田拓也五段を挙げた。

息子さんの戦いを1日中見守っていた、木村くんのお父さんにも話を聞いた。

「将棋一本でやってきたわけではないですが、結果を出せたのはよかったです。これからは受験があるので、そちらへ切り替えるいいきっかけになったのではないでしょうか」

最後に、改めて獺ヶ口四段から聞いた話を紹介する。

獺ヶ口四段「私は第1回のJ:COM杯まで、全国大会へ出たことがありませんでした。その大会で当時日本将棋連盟会長を務められていた米長先生(邦雄永世棋聖)に褒めてもらったのはうれしく、ありがたかったです。第1回大会にも渡辺九段はいらっしゃっていて、決勝の感想戦でのやり取りについて『強いね』と褒められたことも覚えています。今回の参加選手を見て、昔の自分もこうだったなあと懐かしくなりました。プレイヤーの熱量は第1回から変わっていませんが、序盤の精度が圧倒的に向上していると思います」

ますますレベルが上がるであろう子ども大会、次回の参加選手の頑張りにも期待したい。
(相崎修司)



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