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【決算深読み】バルミューダ 2024年度Q3決算は赤字縮小、見えてきた成長基調への回帰

マイナビニュース / 2024年11月10日 18時21分

バルミューダの寺尾社長は、「売上総利益率の改善、固定費の圧縮、家電カテゴリー製品の積極的な展開という3つの施策により、早期の成長基調への回復を目指し、最速での黒字転換を目指している。タフな状況ではあるが、各種施策の効果が創出され、通期の黒字化に向けて着実に進捗している」とこれまでの成果を報告した。

ひとつめの「売上総利益率の改善」では、「為替の状況は予断を許さないが、新製品における原価改善、商品のリニューアルによる原価低減、8月に実施した値上げなどにより、売上総利益率は32.2%と良好な数字になった。1ドル132円の為替レートだった2023年度第1四半期には31.1%であったが、1ドル150円でも、売上総利益率が高い。各種施策が効いている」と、体質改善の成果を強調した。

2つめの「固定費の圧縮」では、「2023年度の20億円の赤字から、まずは水平飛行に戻し、どうやって成長基調に戻すのかが経営のテーマだった。水平飛行に戻ったのが2024年度第2四半期であった。そこまでは人員規模の適正化に取り組んだが、第2四半期以降は改めて採用を増やした。今後の成長戦略を達成するために適正な人員で臨みたい」と述べた。
「家電カテゴリー製品の積極的な展開」については、「つらいなかではあるが、過去にないペースで製品ラインアップを拡大してきた。タフな開発作業や、製造および営業での交渉、物流の構築を進めてきた」とし、「国内では11月には2つの新製品を追加するなど、4つの新たな製品を発表。海外でも韓国、東南アジアで新製品投入を行った。第4四半期には海外での製品ラインアップの強化を行う」との姿勢を示した。

そして今後の成長戦略へ、小型風力発電機の研究開発も

今回の説明会では、今後の成長戦略についても語った。

同社では、「新製品の積極的な投入」、「米国での製品展開の加速、ブランド認知の強化」、「小型風力発電機の商用化に向けた研究開発の継続」の3点を、成長基調への回帰に向けた戦略に掲げており、「これらの3つははすべて順調に進捗している」との考えを示した。

「新製品の積極的な投入」では、2024年11月に、温度調整機能付き電気ケトルの「Moon Kettle」とカセットコンロの「Table Stove」を発売。「Moon Kettleはアイコニックな美しい電気ケトルである。Table Stoveは日本市場向けに製品化したものだが、海外でも強い引き合いがあり、海外展開するための技術検証を進めている」と語った。

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