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【決算深読み】バルミューダ 2024年度Q3決算は赤字縮小、見えてきた成長基調への回帰

マイナビニュース / 2024年11月10日 18時21分

「米国での製品展開の加速、ブランド認知の強化」については、米国での展開が2025年度に重要なテーマになると位置づけ、「前年度の赤字の要因は急激な円安である。事業体質そのものに原因があった。事業多様性がないことに問題があり、他国での販売を増やすべきだと考えている」とし、「これまでは、日本市場向けに開発してきた製品を海外展開していたが、グローバル展開を前提とした製品開発を進めているところだ。これらの製品を投入することで、海外比率を増やしていきたい」とし、「グローバル向けに製品化する場合には、選ぶ機能やデザイン、価格設定や原価設定も変わる。2023年度から、グローバル向けの製品開発を進めており、2024年度にはその考え方をベースにした製品が登場している。GreenFan Studioはそのひとつで、2025年には米国市場でも展開することになる。また、Moon Kettleも米国での販売を想定した製品であり、そのためのデザインをしている。バルミューダというブランドを、グローバルでどう見せるのか、どんな存在になりたいのかといったことを前提に、オリエンタルな雰囲気を持たせたデザインを採用している。日本市場だけを考えていたら、製品化しなかったものである。機能面で評価を得る製品ではないが、個性が強く、チャーミングなデザインを提案した。、一定の人に対しては、機能、価格、デザインという観点からの選択肢になり得る製品だ。デザインコンセプトの段階から、これまでとは異なる発想で作ったものである。Moon Kettleは、韓国での販売に続き、2025年春には米国で販売する予定だ」という。

また、海外展開において、米国市場にフォーカスする理由として、「消費市場として強い購買力があること、これまでの取り組みを通じて、バルミューダの製品およびブランドの価値を理解してくれる顧客層が想定以上に多いこと、商品のマッチング性を考えると事業拡大の可能性があることがあげられる。コロナ禍以降、取り組みが遅れていたにも関わらず、年間6~8億円の売上高を計上している。ここに、ブランディングと商品投入を加速し、地に足がついた活動ができれば、売上げが大きく伸びる可能性があると考えている」と語った。

米国での展開については、2025年に3~4つの新製品を米国市場に投入すること、販売拠点の立ち上げや販売店の拡充を開始すること、新たなブランドキャンペーンの実施、ローカルパートナーとのイベント開催を進めるといった施策に触れたが、「詳細については、次回の決算発表時に説明したい」とした。だが、「米国市場において、これまでの家電ブランドとは違うブランドであるという姿を見せていきたい。地に足がついた活動をしていく。多くのユーザーに認知してもらうのではなく、まずは、西海外および東海岸のアーリーアダプターに、興味と関心、共感を得てもらうことが大切である。2025年以降、ブランディングと売上げの最大化を目指す」と意気込んだ。

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