1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

事業者向けモニターツアーで再発見した東京の歴史的魅力 - 屋形船では芸者さんとお座敷あそびも

マイナビニュース / 2024年11月11日 18時39分

最後はスタート地点の隅田公園に戻り、スカイツリーを望む絶景ポイントで記念写真を撮影。約1時間の人力車浅草コースは終了した。

浅草の人力車の利用する観光客は今回のような1時間のコース・プランを楽しむことが多いそうだ。取材班を担当してくれた俥夫のお兄さんの場合は1日に7~8本、1日の走行距離は最低でも10キロは下らないらしい。

浅草界隈には15社ほどの人力車の事業者があるそうで、今回乗り込んだ観光人力車を運行する「えびすや」は、北海道から九州まで全国で人力車の事業を展開している。安定感のある走りだけでなく、ホスピタリティあふれる軽快なトークでも満喫させてもらった。
○■屋形船に乗船、船の上でお座敷あそびを体験

その後、本ツアーの参加者たちは吾妻橋乗船場で晴海屋の屋形船に乗船。江戸・東京の食文化を味わえる食材や料理に舌鼓を打ちながら、1時間ほどかけて隅田川を東京湾・お台場まで下った。

スカイツリーや隅田川にかかる数々の橋の景観を水上から楽しめたほか、晴海屋の協力で提供された料理も豪華でボリュームたっぷり。船内で調理された揚げたての天ぷらや関東風すき焼き、味噌田楽や板前が船内で握った江戸前寿司といった食事の数々を堪能した。

屋形船江戸湾遊覧コースの全行程は約3時間。隅田川の屋形船に乗船中は、ARアプリ「イマーシブお江戸川遊び」のARカメラを起動して隅田川の川面に向けると、江戸時代の隅田川の様子を想像させる再現イメージを見られるなどの趣向もあった。

平安貴族の舟遊びを起源とし、戦国時代には皇族や文化人、大名や豪商の楽しみに発展したという屋形船。17世紀中頃の江戸時代には長さ26間(約47m)の大屋形船も存在し、きらびやかな装飾で贅を競ったが、度々の倹約令によって船は小型化し、質素なものとなっていったという歴史もあるようだ。

屋形船江戸湾遊覧コースの屋形船には、日本に6人しかいない幇間・松廼家八好さんと浅草芸者たちも乗船。レインボーブリッジを望むお台場海浜公園付近の海上で1時間ほど停泊し、そこで浅草芸者の歌や踊りといったお座敷文化にも触れることができた。

幇間(ほうかん)は、宴席やお座敷などのお酒の席で接待をする男性の芸者のこと。“太鼓持ち”とも言われ、自らも芸をしながら場を盛り上げ、文字通り“間をつないで幇助”するのが生業で、幇間の文化が現在残るのは全国の花街の中でも浅草だけだという。

幇間の八好さんが話芸で場をあたためた後、「紅葉の橋」「浅草ごよみ(秋)」「木遣りくずし」といった曲が演奏され、浅草芸者たちの歌と踊りが披露された。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください