【決算深読み】シャープが2024年度上期に黒字浮上、通期黒字も見通す - ブランド事業が寄与
マイナビニュース / 2024年11月14日 16時7分
液晶パネルの生産を終了したグリーンフロント堺については、ソフトバンクと、2024年度中の土地および建屋の譲渡契約締結に向けて最終協議を行っていること、KDDIとは、2025年度中のAIデータセンターの本格稼働に合わせて、諸条件について協議を行っているという。なお、「データセンターの電力の割り振りは、各社からの申し込みになる」と述べた。
また、カメラモジュールと半導体については、2024年12月までの譲渡契約の締結と、2025年3月までのクロージングに向けて、鴻海と最終協議中であることを明言した。
アセットライト化の観点では、2024年度第4四半期から、堺ディスプレイプロダクツの費用がなくなり、これがプラスに働くことも示した。
一方で、EV、AI、衛星通信の新規事業に対して、研究開発費を投下していることや、2024年5月からスタートした「イノベーションアクセラレートプロジェクト(I-Pro)」として、生成AI関連と、EVエコシステム関連の2つのプロジェクトを推進していることも強調した。
今年6月に就任した沖津社長兼CEOは、その立場では、今回が最初の四半期決算だった。
アセットライト化をやり切ることが、自らのミッションだとし、今回の決算会見でもその姿勢を改めて強調。通期黒字化の必達目標に掲げる沖津社長兼CEOにとっては、上期に2年ぶりの営業黒字化を計上したことは明るい材料だ。就任から短期間で黒字化した姿は、数値の面で捉えると、かつての戴正呉氏にもダブって見える。ブランド事業を中核に据えるシャープの新たな姿が少しずつ形づくられているのは確かだといえそうだ。
(大河原克行)
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