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大河原克行のNewsInsight 第339回 パナソニック「デザイン」が10年後を見ながら、いま実現しているもの

マイナビニュース / 2024年11月15日 13時42分

画像提供:マイナビニュース

パナソニック デザイン本部は、未来のくらしの豊かさを考える企画展「Aspect」を2024年10月22日~27日まで開催した。そのなかで、同社が取り組む「VISION UX」の内容を初めて対外的に公開した。「VISION UX」は、「10年後のありたい姿」を示したもので、12本の映像を通じて、家電メーカーの枠を超えた「未来の理想像」を提案している。

今回の企画展「Aspect」は、日本最大級のデザイン&アートフェスティバルである「DESIGNART TOKYO 2024」への出展という形で開催したものだ。

同フェスティバルは、東京の各所を舞台に、国内外のデザイナーやアーティストが参加し、様々な作品やプロジェクトを、ギャラリーやショップ、公共スペースなどに展示。メイン会場はなく、表参道や外苑前、原宿、渋谷、六本木、広尾、銀座、東京周辺の約100会場に、約300のクリエイターやブランドが参加した。

パナソニックでは、理美容家電の体験型ショールームである表参道の「Panasonic Beauty OMOTESANDO」で展示を行ったほか、同じく表参道にあるパナソニックのデザインスタジオ 「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」のサテライト拠点において、FLFのこれまでの取り組みを展示した「FLF EXHIBITION #00 ARCHIVE - 2024」を同時期に開催した。

10年後のありたい姿を描く「VISION UX」

対外的には初公開となったVISION UXは、2021年から、同社デザイン部門の社内活動としてスタートしたもので、膨大なリサーチから得たインサイトをもとに、「自分、大切な人、地球を思いやる行動が広がっていく世界」を目指し、10年後のありたい姿を描いたものになっている。技術起点や製品起点の発想ではなく、8人のデザイナーを中心に議論を行い、様々な経験を持った人材が参加するなか、生活者起点で未来を描いているのが特徴だ。また、家のなかの空間だけでなく、都市や社会にも枠を広げた内容となっている点も、パナソニックの立場としてはユニークな取り組みだ。テーマや内容は、毎年議論を繰り返して更新したり、追加したりといったことが行われている。

同社では、VISION UXの取り組みについて次のように説明する。

「パナソニックは、お客様のくらしを豊かにすることを目指し、高品質な商品の開発に邁進してきた。だが、物質的な豊かさは得ることはできたものの、近年の環境問題など、既存事業では解決しきれない膨大で複雑な課題に直面している。『10年後、どのような未来を生きたいか?』という自らの意思や熱量を大切にし、現在の事業を超えて、北極星となるくらしのビジョンが必要であると感じて開始したプロジェクトである。VISION UXでは、家庭、職場、地域コミュニティにおける様々な理想のくらしを描き、中長期の事業開発やブランド発信にもつなげていく」

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