1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

大河原克行のNewsInsight 第339回 パナソニック「デザイン」が10年後を見ながら、いま実現しているもの

マイナビニュース / 2024年11月15日 13時42分

同社では、10月22日から、VISION UXのサイト (https://panasonic.co.jp/design/visionux/)を公開し、12個のテーマによる動画を視聴できるようにしている。
「→使い続ける/MUGE」コンセプトの展示

また、「Aspect」では、「→使い続ける/MUGE」というコンセプトでの展示も行った。

デザイン部門が中心となって、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、企業とユーザーが連携しながら、「モノを長く使う文化」の醸成に取り組むもので、使い続けることを前提とした2つのコンセプトモデルを展示した。

ひとつめは、「泉=SEN」は、空気清浄のプロトタイプで、部屋の空気をファブリックによって浄化することができる。緑茶カテキン繊維や光触媒繊維、活性炭繊維、セラミック繊維といった様々なファブリックから必要な機能を選んで、自由にカスタマイズすることが可能で、花粉症の季節や、子供が生まれたときなど、必要に応じてファブリックを選択。空気の浄化やウイルスの不活化、有害物質の除去といった用途でも利用できる。ファブリックは、家庭の洗濯機で洗うことができ、簡単に手入れが可能だ。また、背面には小型のファンを取り付けて、ファブリックの効能を促進し、空気質のデザインにつなげることができるという。

2つめの「響=KYO」は、自分で自由に組み立てられる空間オーディオのコンセプトモデルであり、木のパネルを振動させることで音を出し、組み立てる木質や形状、配置などによって音質が変化。好みのサウンドに調整できる。

建築の古材や、欠損のあるB級木材から再生した木をパネル状にして使用。接着剤や釘を使わず、簡単に分解ができるため、ユーザー自身で修理したり、気軽にアップデートができたりする。スピーカーボックスを用いずに、物質を振動させるアクチュエーターユニットを使用しているのも特徴だ。

これらのコンセプトモデルは、2024年9月に、京都の建仁寺両足院で開催した「→使い続ける展 2024 / MUGE」にも展示していた。さらに、会場では、「露=RO」というコンセプトで素材と自然の循環をテーマに、冷蔵庫の冷媒管を使用したアート作品も展示していた。

なお、サブテーマとした掲げた「MUGE」は、禅の言葉である「融通無碍(ゆうずうむげ)」から引用。「すべてのものが関わり合って調和する」という意味があり、すべてのものが調和し、「使い続ける」ための体験を深掘りして、それによって生まれる新しい価値を探索することを狙っている。

「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」の展示を紹介

一方、パナソニックのデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」は、表参道のサテライト拠点を活用し、「FLF EXHIBITION #00 ARCHIVE-2024」を開催。これまで開発したプロトタイプや、すでに実用化している製品を展示した。

FLFは、2017年に設置した組織で、デザインR&Dによる先行開発に特化して活動するデザインスタジオに位置づけている。ユーザーの課題解決やテクノロジーを中心においた商品開発に留まらず、未来洞察をもとに、人々の価値観の変化や社会課題解決を起点としたクリエーションを行うのが特徴で、従来の常識に捉われない新規事業への挑戦などを行っている。

写真を通じて展示内容を紹介する。
(大河原克行)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください