石破首相が決戦の日に漏らしていた苦悩の胸中――大島新×日テレ政治部が“会話”で映し出すトップの政治家たち

石破首相を追うドキュメンタリーをテレビで放送することは可能なのか。井上氏は「有権者の投票行動に資する情報を出すという点で言えば、もちろん選挙のない時期が問われ、テーマにもよると思いますが、最高権力者の人間性に迫るということは、十分取材対象になると思います。一時期は“政治的公平性”という壁を自分たちで作って、なるべく控えようという雰囲気もありましたが、この1～2回の選挙でそれも変わってきている感じがあります」と見解を語っている。

●大島新1995年にフジテレビジョン入社。『NONFIX』『ザ・ノンフィクション』などドキュメンタリー番組のディレクターを務め、99年に同局を退社。以後『情熱大陸』(MBS)や『課外授業ようこそ先輩』(NHK)などを手がけ、09年に映像製作会社・ネツゲンを設立した。監督した映画は『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07年)、『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20年)、『香川1区』(22年)、『国葬の日』(23年)など。

●井上幸昌1997年に日本テレビ放送網入社。政治部記者、ディレクターを経て『NEWS ZERO』『news every.』『zero選挙』などのデスク、ワシントン支局長など歴任。その後、『news zero』『ザ・ファクトチェック」などのプロデューサー、『真相報道バンキシャ!』チーフプロデューサーを経て、24年6月から政治部長・解説委員を務める。
（中島優）