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オホーツクから「就活すんな!」と叫ぶ、普通じゃない建設会社の「若」と呼ばれる社長に「仕事とは?」と聞いてみた

マイナビニュース / 2024年11月19日 6時5分

画像提供:マイナビニュース

北海道紋別郡湧別町(ゆうべつちょう)。札幌在住の筆者でも、湧別町の正確な位置はわからない。そんなオホーツクエリアの小さなまちから、最近やけに熱いメッセージが聞こえてくる。

「『誰もが知っている、誰も見たことがない建設会社』を北海道の田舎から狙う!」

発信源は、湧別町で建設業を営む会社らしい。何のために仕事をしているのかという独自の想いを、主に就活生に向けてメッセージしているようだ。

果たして、どのような人が、どのような背景で何を伝えようとしているのか。さっそくインタビューを試みた。

大学4年春、就活をやめて日本一周へ

取材に対応してくれたのは、老舗建設会社「西村組」の取締役 執行役員 社長の西村幸志郞氏。現在28歳。

同社の本社がある湧別町は、道東のオホーツク海とサロマ湖を望む、人口8,000人ほどのまち。

ここを拠点に、同社はすでに85年以上の歴史を重ねている。

2024年6月に社長に就任した西村幸志郞氏は、同社の4代目の跡継ぎ。本人は「四代目若頭」と名乗ることもある。

いわゆる温室育ちのお坊ちゃまと思われがちなプロフィールだが、本人が作詞して自ら歌い上げているオリジナルラップ「You Bet」には、次のような一節がある。

「祈り積もりマジサイテー 気づいたときにゃ無い内定 人生絶望感99%」

西村氏も就活をして絶望を味わったことがあるということだろうか。

そんな質問を投げかけると「大企業ではありませんが、100社ほどから声をかけていただき、その全部で働いて100通りの仕事をしてみるのも面白いかなと思っていたんです。地元に戻って家業を継ぐつもりはまったくありませんでした」と、とりあえずの選択肢はいろいろある状況だったようだ。

「ただ、組織で日々自分を偽って生きていくのは無理だなって感じていました。文句を言いながらの仕事はかっこ悪い。どうせならワクワクしながら働いて成長したかったんです」

強い焦燥感に突き動かされるように、西村氏が選んだのは「日本一周」。

大学4年生の春から初秋にかけての5ケ月間、北海道から沖縄まで自分の車で巡った。

「有名観光地とか大都市ではなく田園風景が広がるような、いわゆる"いなか"道を気ままに進み、帰ってくる期限も特に決めていませんでした」

今までの自分がすごく恥ずかしくなった

西村氏は、大学時代の日本一周ひとり旅で何を得たのだろうか。

「どうしようもなく感謝があふれる場面の連続でした。地元のおじいちゃん、おばあちゃんが"ほら、食べなさい"と手作りのおにぎりや地域の名物を差し出してくれる、など、あちらこちらで親切にしてもらいました」

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