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オホーツクから「就活すんな!」と叫ぶ、普通じゃない建設会社の「若」と呼ばれる社長に「仕事とは?」と聞いてみた

マイナビニュース / 2024年11月19日 6時5分

改革はまだまだ続く。

西村組の誇りある仕事をより多くの人に知ってもらうためにコーポレートサイトを刷新。

自身の仕事への想いなどをSNSやnote、YouTubeで日々情報発信し続けている。人としての本質を問いかける、飾らないメッセージがあふれ、SNS「X」のフォロワーはすでに1万人を超えている。

社内改革が少しずつ進み、社外からも以前よりは注目されるようになり、社内の雰囲気が変わったようだ。

「まず、大きな声でのあいさつや笑顔が増えました。新しい提案やチャレンジしたいことを伝えやすい環境づくりがほんの少し前進しているかな」

ベテランの社員から「20年以上働いてきて、今がいちばんたのしいよ」と言われたことがあり、西村氏はうれしかったと語る。

キャンプしながら語り合うインターンを開催

入社と同時に西村組の採用担当としても手腕を発揮している4代目。

自身の就活体験を、どのように活かしているのだろうか。

「当時の自分のようにくすぶりながらも、薄っぺらな就活テクに乗っかってシューカツごっこしているような、ある意味不器用な学生たちに絶対にウソをつかないメッセージをまっすぐに届けたいと思っています」

自社への就職希望者に限らず、就活そのものに悩む学生たちへ「シューカツすんな!」と、西村氏は叫んでいる。

仕事に就くためだけに情報収集して、自分を繕うことに意味がある? と問いかけ続けているわけだ。

そんなメッセージを受け取り、西村組のビジョンに少しでも興味を持った学生とは、とことん話すのが西村氏の何より大切にしているスタイル。

さらに、"普通じゃない"発想で「キャンプインターン」も開催。

参加者は、西村組の本社のある湧別町で5日間キャンプをしながら、建設現場を見学したり、実際の仕事を体験したり。

夜にはBBQや焚き火を囲みながら、4代目とともに「生きるとは」をテーマに語り合う。

「自分の人生を振り返って原体験を思い出し、その自分にウソをついていないか?と自問してほしい」

最終的には西村組に就職しなくても「就活で関わった企業の中で、真剣度合いは西村組がいちばんでした!」と、わざわざ連絡をくれる学生もいるという。

「インターンや会社説明のとき、当社の課題も全部オープンにしています。また、人のために頑張れる人をオレは決して見捨てないよと伝えます」
面白い人生を選んでほしい

リスクを恐れずに最初に飛び込む「ファーストペンギン」でいる方が自分には合っていると言う西村氏は、「セカンドペンギンの方が、価値が高いと本気で認めているので、そんな社員がもっと増えてくれたら自分たちにしかできない仕事をとことん追求できます。そんなふうに会社のブランド力を上げていきたい。さらに業界の壁をぶち壊し、さまざまな業種にも挑戦していく」と、今と未来を見すえながら熱く語る。

「1日は24時間。就業時間と寝ている時間を除くと自由な時間は、3時間くらいあるかないか。でも、仕事が面白かったら満足できる時間は、10時間以上になる。就職は人生の1つの中継地点。ワクワクする人生、面白い人生を選んでほしい」

28歳、4代目社長の言葉は、自分の本音に目をそらしながら社会人をやっている大人たちへも、痛いほど刺さるのではないだろうか。

冒頭に紹介した、西村氏作詞のラップ「You Bet」では、次のフレーズが繰り返される。

「必要なのは覚悟だけ 人生の主役だべ お前の道」

道東の冬はしばれるが、西村組4代目社長のメッセージはますます熱くなりそうだ。

清水奈緒子 札幌市在住、フリーランスのコピーライター。企業や自治体の広告制作、論文、コラム、エッセイなどを手がける。令和元年夏に保護したオス猫「ふぅ」と、まったり生活を満喫中 この著者の記事一覧はこちら
(清水奈緒子)



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