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オホーツクから「就活すんな!」と叫ぶ、普通じゃない建設会社の「若」と呼ばれる社長に「仕事とは?」と聞いてみた

マイナビニュース / 2024年11月19日 6時5分

佐賀県ではさらに忘れられないできごとがあったと言う。

ラストオーダーぎりぎりの時間に入ったラーメン屋さんで、九州だからやはり豚骨ラーメンを注文したという西村氏。

「食べ始めたらすぐに、そのお店のおすすめ"あんかけ丼"も 『サービスだよ』と出してくれたんです」

しかも、お会計のときに「お代なんかいらないよ。この旅で君がいろいろ学んでくれたらそれでいいよ」とラーメン代もとってくれなかったそうだ。

「旅を通して『自分ってめちゃくちゃしようも無い人間だったな』と気づかされました。いつも周りに当たり前に誰かがいて助けてくれたり支えてくれたり、すごく恵まれた環境なのに感謝もできていない。すごく恥ずかしくなりました」

そして、自分も人に何かを差し出せる人間になりたい、相手をまるごと受け入れられる度量を身に付けたいと、強く感じたと言う。
生き方を見つめ直し、家業を継ぐと決意

「将来何をしたいんだろう」と自問自答していた西村氏は、旅を通してたくさんの人たちから学ぶうちに、ふと3つの目標が浮かんできたそうだ。

1つは「かっこいい大人」、2つ目は「有名になりたい」、3つ目は「人の幸せを志す男にという願いを込めて両親がつけてくれた幸志郞という名前にふさわしい生き方」だ。

「有名になりたいというのは、自分のためではないですよ。こう見えてシャイなので(笑)。あくまで会社の価値を上げるために自分が(仕方がなく)前面に出るという意味です」

この3つの目標に向き合える最適な場所は、家業である「西村組」だと気づき、地元へ帰ることを決意。大学卒業とともに入社した。
さまざまな社内改革に着手

「自分はモノづくりには向いていないと入社して実感しました。だから、自分ができない仕事をしている人たちへのリスペクトはすごくあります。自分の仕事はそのすごさを世間へ伝えていくことだとあらためて認識したんです」

そして、まず取りかかったのが、ビジョンの策定だ。

経営陣や社員とのミーティングを重ねて、冒頭にも紹介した「誰もが知っている、誰も見たことがない建設会社」という目指すべき将来像(ビジョン)を描いた。

さらに「"築く"人を、モノを、豊かさを」というミッション(存在意義)を打ち立てた。

「西村組のバリューには、全社員が出したものを入れ込みました。社員一人ひとりに自分ゴトと意識してほしかったんです」

また、年功序列をやめ、人事評価制度はビジョンに連動するよう一新。ビジョンに沿った頑張りが正しく評価されるオープンな仕組みを構築した。

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