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NVIDIA AI Summit Japanパネルディスカッションレポート 第2回 国産の生成AI開発を支援する「GENIAC」の進捗と今後の課題は?

マイナビニュース / 2024年11月19日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

NVIDIAは11月12日~13日に、ユーザー向けAIカンファレンス「NVIDIA AI Summit Japan」を東京都内のホテルで開催した。同イベントでは生成AIやロボティクス、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)などをテーマに50以上のセッションやデモが披露された。

本連載では、イベント2日目に開催されたソブリンAIに関するパネルディスカッションの模様を、全3回に分けてお届けする。進行はNVIDIA エンタープライズ事業本部長の井崎武士氏が務めた。トークテーマは「ソブリンAI、その役割と想像する新たな可能性」。第2回となる本稿では、国産生成AIの開発を支援するプロジェクト「GENIAC」を中心に紹介していく。

登壇者は以下の通り。
・東京大学 大学院総合文化研究科 准教授 馬場雪乃氏
・経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 情報処理基盤産業室室長 渡辺琢也氏
・ソフトバンク テクノロジーユニット統括 データ基盤戦略本部執行役員本部長 / SB Intuitions 代表取締役社長 兼 CEO 丹波廣寅氏
・Turing 共同創業者 取締役 青木俊介氏
国産のAI基盤構築を支援する「GENIAC」の進捗

井崎氏:ソブリンAIの開発と活用に向けて、日本政府はGENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)を立ち上げました。ちょうどその第2期が始まったと聞いています。渡辺さん、これまでの成果や課題はいかがですか。

渡辺氏:GENIACは国内で生成AIの開発力を底上げする目的で始まり、コンピュート資源の提供やデータの利活用促進、ナレッジのシェアなどに取り組んでいます。生成AIのようなイノベーティブな領域では、黎明期におけるスタートアップの働きが重要です。一方で、スタートアップはコンピュート資源やデータの確保が難しい。だから、大企業とのコラボレーションが欠かせません。

2月~8月がGENIACの第1期で、現在は第2期です。1期目の成果として、日本でもようやく4ケタ億パラメータ規模のLLMを複数社が開発できるようになり、そこに300人ほどのエンジニアが関わって経験を積みました。もう一つの成果は、特定のユースケースだけに絞ればOpenAIやGoogleの汎用的なLLMよりも高い成果を出せるようになったことです。これは日本にとってもチャンスです。

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