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【開発者インタビュー】幻の商品、ミツカン「ぽん鍋缶」って知ってる? 高校生たちが生み出したアイデアがカタチになるまでのストーリー

マイナビニュース / 2024年11月28日 7時10分

画像提供:マイナビニュース

「ぽん鍋缶」をご存知だろうか。高校生たちのビジネスコンテスト「マイナビキャリア甲子園 2022年度大会」に参加し、ミツカン代表として戦った兵庫県立長田高等学校(以下長田高校)の生徒4名(チーム名:ながったらー)の生徒たちが考え出した商品である。

もともとはビジコンで競うために考えられたアイデアであり、商品化の予定もなかったのだが、なんと先日、大阪で実施された「こたつ会議」というイベントで数量限定販売され、すべて完売したのだという。

なぜ商品化するに至ったのか、商品化にあたってどのような課題に突き当たったのか、『ぽん鍋缶』プロジェクトに携わったミツカン担当者、吉岡 真優さんと小又 美智さんに話をうかがった。
○■「もともと製品化しようとは考えていなかったが……」

ーーまず、「ぽん鍋缶」という商品についてご紹介いただけますか?

「味ぽんのお鍋を缶詰にする」というアイデアから生まれた商品です。忙しい高校生活の中でも、友達と一緒に温かいものを囲むことで束の間の癒やしになるんじゃないか、というコンセプトで作られました。

ーーそもそもどういう流れで「ぽん鍋缶」という商品が生まれたのでしょう?

「せっかくマイナビキャリア甲子園でいいアイデアをいただいたのだから、ちゃんと形にすればさらにその価値が進化するんじゃないか」という話が社内で出たんです。長田高校の生徒も先生もすごく熱意があって協力的だったので、学業に差し支えがないよう“半年限定の開発プロジェクト”として立ち上げました。私たちから提案したのですが、生徒たちからは即答で「やります!」とお返事をいただきました。

ーー実際の商品は、まだ「こたつ会議」(今年第16回目の開催を迎えた、未来のモノづくりについて考えるトークイベント)でしか販売されていないそうですが、一般販売する予定などはないんですか?

もともと販売しようとは考えていなかったんですよ。実際に作った「ぽん鍋缶」はすべて長田高校に寄付したのですが、今回はお客さま相談センターのほうにこたつ会議の主催者さんから製品に関する問い合わせをいただいて、特別に数量限定で販売したんです。

ーーやっぱりレギュラー商品化はハードルが高いんですか?

そもそもミツカンは缶詰を手掛ける会社ではないので、「(高温になることでの)安全性の担保」がレギュラー商品化への最大ハードルと言えます。今回も製造過程で協力してくれる会社の存在が必要不可欠でしたし、そこがやっぱり一番ハードルが高い部分でもありました。

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