1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【開発者インタビュー】幻の商品、ミツカン「ぽん鍋缶」って知ってる? 高校生たちが生み出したアイデアがカタチになるまでのストーリー

マイナビニュース / 2024年11月28日 7時10分

長田高校のOBを紹介してもらって、実際に会社にうかがったりもしたのですが、最終的には淡路島にある「株式会社アイナス(以下アイナス)」という缶詰を製造している会社をインターネットで見つけて、ご協力いただくことができました。
○■いざ、アイデアをカタチに! 開発ラボで苦労したこと

ーー実際の商品づくりの現場はどんな雰囲気だったのでしょう?

アイナスさんの開発ラボを長田高校のメンバーたちと訪れ、朝から晩まで試作品を作り続けました。予定していた時間はかなりオーバーしちゃいましたね(笑)。レシピ自体はマイナビキャリア甲子園の時点で考えていたのですが、蓋を開けばやっぱりそのまま製品化できるわけでもなく、かなり試行錯誤を繰り返しました。

ーー具体的に、どのような試行錯誤があったんですか?

基本的には、ながったらーの皆さんにとっての製品開発の経験になれば、と思っていましたので、ながったらーの皆さんの試行錯誤を温かく見守り、アドバイスをするような形で試作を行いました。

例えば白菜をそのまま缶詰にすると味が染みすぎて酸味が強くなりすぎてしまうということがわかったり、ごぼうから想像以上にアクが出てきたり、しらたきは結ぶタイプにするかどうかといったことまで議論したりして、何度も試作と修正を繰り返しました。酸味の具合を見て、「味ぽんだけじゃなく、“味ぽんマイルド”も混ぜたほうがいいね」という話にもなって、急遽、スーパーまで買いに行ったりもしましたね(笑)

ーーやっぱり実際に作ってみると、想像以上に大変なんですね。

アイナスさんが「納得いくまでやってください!」と言ってくれたのが救いでした。夜までかかっちゃいましたが、先生も同伴してくれていたので、生徒たちも最後まで頑張ることができたと思います。

あと、缶詰の状態にすると数日で味がまた変わってくるので、ラボでの試作後もサンプルを郵送してもらいながら味見を重ね、微調整したうえでようやく製造まで漕ぎ着けました。

ーー「こたつ会議」での反響はいかがでしたか?

反響は大きかったですね。数量限定販売だったのですが、長田高校のみなさんがすべて売り切ってくれました。お客さまからは「アイデア自体が面白いね」といった声もいただきました。「鍋を缶詰にした」というアプローチが特に響いていたようです。

当日は実演販売も行い、発熱剤で缶詰を温めたりもしたのですが、おかげさまで「発熱剤とセットで売ってほしい」といった要望も多くいただきました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください