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【風呂キャンセル界隈】医師「心身が疲れた時こそ入浴を」 - 安全で健康的な方法とは

マイナビニュース / 2024年11月21日 11時0分

「ヒートショック」とは、特にリビングから脱衣室への移動などで起こる急な気温の変化によって交感神経が刺激されて血圧が乱高下し、その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾病が起こることを言う。最近、メディアで取り上げられることも多くなり、認知度が上がってきた。特に、福島、栃木、長野など比較的寒い地域での認知度が高いことが分かったが、逆に香川、福岡など比較的温かい地域での認知度はまだ低いようだ。

冷えた身体を温めようと、高温で長時間の入浴をすると身体に負担をかけることに。温度差の大きい日本の住宅事情を考えると、冬は全国でヒートショックの可能性があるという。
○お風呂ドクター監修、ヒートショック診断テスト

お風呂ドクターの早坂氏が、ヒートショック診断テストを作成した。5個以上のチェックで「ヒートショック予備軍」となる。

○ヒートショック予備、1位は新潟・岐阜

調査対象者へのテストの結果、5個以上チェックした「ヒートショック予備軍」は、全体の41%を占めた。地域別では、新潟・岐阜(56%)が同率で最も多く、続いて福島(54%)、愛知(52%)だった。一方で、予備軍の割合が最も少ないのは滋賀(28%)だった。また、年代別では20代の半数が予備軍に。

○若い世代も油断大敵「山型・谷型ヒートショック」

ヒートショックと聞くと高齢者の話と思うかもしれないが、早坂氏によれば、実は、若い人も注意が必要だという。今回の調査では、若い人ほど、身体に負担のかかる入浴をしていることが分かった。入浴前後の血圧の推移から、一般的なヒートショックと、若い人も注意すべきヒートショックを紹介する。
○高齢者が危ない「山型ヒートショック」

脱衣所や浴室など、寒い場所で収縮した血管により血圧が上昇した後、42℃以上の熱い湯に浸かると今度は熱さによってさらに血管が収縮して血圧が上昇する。その後、身体が温度に慣れてくると血管が拡がり急に血圧が下がるが、この血圧の乱高下で起きる。一般的に「ヒートショック」と言われているのはこのタイプで、血管が老化している高齢者は、血管が破けて脳出血や、血管が詰まって心筋梗塞を起こす可能性がある。生活習慣病などで動脈硬化が進んでいる場合は、若い人も油断できないという。
○若い人も気を付けたい「谷型ヒートショック」

湯船から立ち上がった際、温熱効果による血管拡張や、水圧による締め付けから血管が解放され、一気に血管が拡がり血圧が下がることで起きる。脳に血液が回らなくなり、立ちくらみや、最悪の場合意識を失ってしまい、転倒やおぼれてしまう恐れがある。血圧が低い人は特に注意する必要がある。湯船から出る際は、ゆっくり立ち上がるなど血圧の急降下を防ぐことができる。

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