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基幹システムをkintoneで構築! 反対勢力には「洗脳アプリ」と「接待麻雀」- ワイドループの挑戦

マイナビニュース / 2024年11月22日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

サイボウズは11月7・8日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で同社最大の年次イベント「Cybozu Days(サイボウズデイズ) 2024」を開催した。

2日目となる8日には、kintoneユーザーが活用アイディアを共有し合あうイベント「kintone AWARD 2024」が開催された。2024年は、広島、札幌、福岡、大阪、名古屋、東京の6カ所で同イベントが開催され、各地区のファイナリスト企業が集結した。

見事グランプリに輝いたのは、物流機器のリユース事業を手がけるワイドループの川咲亮司さん。川咲さんは「僕とkintoneの最優記」と題したプレゼンテーションで、シュールなイラストをふんだんに使い、会場を沸かせた。

川咲さんはkintoneで基幹システムを構築するうえで、プロジェクトを進める上で立ちはだかった壁や、その壁を乗り越えた施策などを面白おかしく紹介した。

旧システムにまつわる3つの不思議

埼玉県さいたま市に本社を構えるワイドループは、ECサイト「中古でマテハン」を運営している。不要になった物流(マテハン)機器を業者から買い取り、それを中古で販売するビジネスモデルだ。

同社がkintoneを導入したのは2023年3月。それまで使っていた基幹システムをkintone上にリプレースした。それまで同社が基幹システムとして使っていた「販売管理システムP」には、3つの“不思議”があったという。

当時のシステムと業務の流れはこうだ。営業担当は見積書や発注書の作成、買い取り担当は買い取りの案件管理、そして経理担当は各種伝票の管理を行う。商品が売れた場合は、その情報をLINEやFAX、メールといった営業担当が使い慣れたツールを使ってセンターへ情報を伝達。そして、その情報を受け取ったセンターは、独自のルールでExcelによる案件管理を行っていた。

一見すると、そこまで大きな問題はなさそうだが、3つの不思議がそれぞれの担当者を苦しめていたという。

1つ目の不思議は「過大評価される備考欄」。一般的な販売管理システムの場合、販売と仕入れのデータは何らかの形でひも付けられているはずだ。しかし、ワイドループが運用していた当時のシステムでは、販売と仕入れを管理する機能が独立しており、システム的に結びつけることができない状態だった。

川咲さんは「それを運用でカバーするために敷いていたルールが、“それぞれの備考欄にそれぞれの管理番号を入力すること”でした。この運用は正直ヤバいです……。入力漏れや入力ミスが多発していました」と振り返った。

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