1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

「社食でいい」ではなく「社食がいい」に - 創造力の交差点、資生堂の社員食堂

マイナビニュース / 2024年12月20日 11時43分

「カフェテリアをつくっていくなかで印象に残っているのが、『担当者のパッションで社食は変わっていくから、近藤さんがやりたいことを突き詰めた方がいい』というアドバイスです。私は資生堂という会社が大好きなので、社員が喜ぶことをしたい。例えば、自分の仕事が理解され、労われ、褒められるような、そういう場所にしたいと思いました」(近藤さん)

こういった経験を経て、近藤さんは「GLOBAL VISION CENTER」のカフェテリアを担当することになります。そして社員を元気にするためのさまざまな取り組みや企画を立案し、“社食の顔”として社内でも広く知られる存在になりました。

「資生堂の社員に喜んでもらえる場所を実現できたのはすごく幸せで、社員から『いつもいろいろな取り組みをありがとうございます』と声をかけられると『思いが伝わってるんだな』とうれしくなります。この仕事に長けていたかどうかはわからないのですが、同期からは『近藤さんに向いていると思う!』と言われました(笑)」(近藤さん)

マナーやルールを社内に浸透させることもファシリティマネジメント部の業務の一つですが、カフェテリアには「禁止」「しないでください」といった警告や注意喚起がなく、他社が見学に来た際に驚かれるそうです。これは「強制することなく、自然によい選択を促す」という行動経済学に基づいたナッジ理論を活かしたもので、近藤さんの「楽しくルールを守ってほしい」という思いが見せ方にも表れていると言えます。

GLOBAL VISION CENTERは、「PEOPLE FIRST」という考えのもと、社員食堂を含むオフィス全体が“創造力の交差点”として作られています。

「PEOPLE FIRSTって『社員から始まる』とか『社員がパッションを持たなければ始まらない』みたいなことだと思っています。会社員にとってランチタイムはハイライト。午前中働いた後においしいものを食べて、そこでいろいろな人と話して、午後もがんばろうってなる。カフェテリア『ZEBRA』はそれが叶う場所であってほしい。『社食“で”いい』ではなく『社食“が”いい』に変えていきたいんです」(近藤さん)
(加賀章喜)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください