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iPhone 16のカメラコントロールに詰め込まれていた「アップルの技術と思い」

マイナビニュース / 2024年12月12日 23時0分

サファイアクリスタルの直下にある静電容量式タッチセンサーは、iPhoneのタプティックエンジンと連携し、操作に合わせて正確な触覚フィードバックを指に伝えるよう工夫。一番奥に位置するフォースセンサーは高精度の圧力センサーで、カメラコントロールを押す力をミクロン単位の分解能で検出します。「タッチセンサーとフォースセンサーは密に連携し、操作の精度を高めるだけでなく、誤った操作を識別して無効にする仕組みも備えています」(Richard Dinh氏)

フォースセンサーの直前にあるタクタイルスイッチは、MacBookシリーズのトラックパッドとは異なり、クリック感のある物理的なスイッチを採用しています。「高精度な物理スイッチを用いることで、たとえ指が濡れていても、手袋をはめていても、カメラを素早く起動させて写真や動画を撮影できるようにしました」(Richard Dinh氏)

カメラコントロールの表面にはめ込まれたサファイアクリスタルは、指で触れるだけで位置を判別できるよう表面の仕上げを工夫。さらに、ほかのボタンとは異なり本体側面と“ツライチ”になるようフラットに仕上げ、誤クリックをなくす工夫も施したとRichard Dinh氏は語ります。

純正ケースに秘められた不思議なギミック

iPhone 16シリーズのカメラコントロール搭載に合わせ、純正のクリアケースやシリコンケースにも新しい工夫が盛り込まれました。サードパーティ製のケースは、側面に穴を開けるなどしてiPhone本体のカメラコントロールを露出させていますが、純正ケースは白いサファイアキャップのパーツがはめ込まれています。iPhone本体のカメラコントロールに直接触れないのに、ケースなしの状態とそん色のない操作性が確保できているのに驚かされます。

「私たちは、多くのiPhoneユーザーがケースを装着していることを知っています。そこで、ケースを装着した状態でもiPhone本体のカメラコントロールと同じ体験が提供できるよう、新しいクリアケースとシリコンケースを開発しました。表面にはiPhone本体と同じサファイアクリスタルをはめ込みつつ、その下には特別に設計した導電層を組み合わせることで、カメラコントロールに正確なジェスチャーを伝えられるようにしました。ケースの一番内側には薄い特殊コーティングを施し、一貫したセンサー性能を確保しています」(Richard Dinh氏)
指の動きの速さに応じて挙動を変えている

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