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iPhone 16のカメラコントロールに詰め込まれていた「アップルの技術と思い」

マイナビニュース / 2024年12月12日 23時0分

さまざまな工夫が盛り込まれた強力なハードウェアを活用して直感的で楽しいユーザー体験を提供するため、ソフトウェアやデザインに込めた工夫については、ヒューマンインターフェースデザイナーを務めるJohnnie Manzari氏に伺いました。

「私たちがまず掲げた目標は、カメラを起動して写真を撮影するのをできるだけ速く簡単にすることと、カメラコントロールに軽く力を加えることで撮影者の意図をiPhoneに伝えられるようにすることでした。人間工学的に最善の場所にカメラコントロールを配置することも重要でした」

アップル製品にふさわしい高い水準のユーザー体験も追求したといいます。「カメラコントロールの上で指を滑らせることで調整しますが、センサーチームと密接に協力し、指の動きがダイレクトに反映されるようにしました。素早く指を滑らせたときの挙動など、細かな部分まで配慮しています」(Johnnie Manzari氏)

この工夫は、カメラコントロールで実際に体感できました。ズームは、指をゆっくり動かすと0.1倍刻みで細かく調整できますが、指を素早く滑らすと「0.5×」「1×」「2×」「5×」それぞれのポジションに吸い付くようにピタリと止まってくれます。ラフな操作でもよく使うズームポジションに簡単に変更できる工夫は、アップルらしいと感じました。
サードパーティやApple Intelligenceにも展開

カメラコントロールはアップルの純正アプリだけでなく、Blackmagic Cameraなどのサードパーティ製カメラアプリにも開放されています。Piyush Pratik氏は「独自のカメラアプリにカメラコントロールを使ったパワフルで楽しい体験をもたらせるよう、アップルはアプリ開発者やコミュニティを支援しています。ユーザーは、カメラコントロールでお気に入りのサードパーティ製カメラアプリを起動できるよう設定を変えることもできます」と、サードパーティを巻き込んだ広がりに期待を寄せました。

12月12日に公開したiOS 18.2では、生成AIを用いたApple Intelligenceがアップデートされ、カメラがとらえた画像をもとにしたビジュアル認識機能「Visual Intelligence」が追加されました(日本語の対応は2025年4月以降の予定)。Visual Intelligenceは、カメラコントロールの長押しで呼び出せます。

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