宮城県加美農業高校で農薬散布などドローンを使った実習を実施 - スマート農業による地域活性化を狙う
マイナビニュース / 2025年1月7日 13時0分
「もともと農薬散布用ドローンの日本における市場は、7~8割が中国のメーカーに占められていた」というNTT e-Drone Technology サービス推進部 普及部門 担当部長の佐々木達也氏。こうした現状から、サプライチェーンやセキュリティの観点から同社においても4年前から農業用ドローンの開発・製造が進められている。今回の実習で使用された「AC101connent」についても、日本の農家に選ばれるために、ヒアリングを重ねることで、日本の農業現場に適した設計が行われている。
「日本の場合、圃場が分散していて、かなり離れた場所に点在して所有している農家さんが多く、見渡す限り自分の田んぼですという方は非常に少ないのが特徴。そのため、作業を行う場合も、機材を移動させるだけでも一苦労で、手間が掛かるだけでなく、農薬散布の適期を逃してしまうことも珍しくありません」と日本の現状を指摘。「AC101connent」がコンパクトさを重視した設計になっているは、「そういった環境では、持ち運びが容易であることが重要。さらに、コンパクトにすることにより、ひとつのバッテリーで長く飛べる、つまり長く散布できるのも大きなメリットとなります」と佐々木氏は付け加える。
なお、従来から使用されているラジヘリとの違いについて、「作業効率が全然違う」という佐伯先生。ラジヘリ以上に短い時間で農薬を散布できることに驚きを覚えたという。また、ラジヘリは農協への委託となるため、なかなか散布のタイミングを合わせられないのが悩みのひとつとなっているが、ドローンが導入されれば、そのあたりの課題解決にも繋がることに期待を寄せる。
「実際のところ、中山間地域や大規模に整備された圃場であれば、ラジヘリのほうが散布効率は良いかもしれない」というNTT e-Drone Technologyの佐々木氏だが、「日本の多くの圃場は、形がイレギュラーであったり、近くに林や森があることが多いので、小回りの効くドローンのほうが効率がよい」と話す。「ドローンを操縦するとなると、不安を抱える方も少なくないと思うのですが、ゆっくり離着陸させたり、ゆっくりフライトさせたりしても問題がないように、エンドユーザー目線で開発・製造をしています」と自信を覗かせる。
○■実習に参加した生徒の意見は?
7月に行われたドローンに農薬散布の実習には、加美農業高校で稲作を学ぶ3年生と2年生、さらに農業機械科の生徒が参加。ここでは、実習に参加した同校3年生の大場政光さん、角田直優さん、早坂透眞さん、佐藤永遠さんの4人に、当時の感想を振り返ってもらった。
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