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「おうち居酒屋」シリーズが大ヒット! 魔法瓶の老舗、ピーコック魔法瓶工業が次々と新しい風を吹き込む。その秘密を女性社長に聞いた

マイナビニュース / 2025年2月10日 11時9分

まずは、現在のピーコックのイチオシ商品をご紹介していきましょう。

ピーコック魔法瓶工業の主力製品のひとつは、もちろんステンレスボトルです。しかしコロナ禍による外出自粛などの影響を受け、2020年ごろからステンレスボトルの需要は一時大きく低下しました。

これを受け、同社は調理家電の開発を増やします。デザイン性に優れ、煙が出にくく洗いやすい電気焼肉器は、コロナ禍のお家需要も相まってスマッシュヒット。同社の事業を支える大切なジャンルに成長しました。

最新のホットプレートは、スチーム用ポケットを搭載し、焼くと蒸すが同時にできる商品です。保管時にフタをバンドで止めてコンパクトに収納できるようになっています。

2024年の夏にブレイクしたのは携帯型氷のうの「アイスパック」シリーズです。これは氷のうを魔法瓶構造の専用ホルダーの中に入れる仕組みとなっており、外出時でも冷たさが維持できることが特長。とくに母親世代から「コンパクトに持ち運べ、運動時や外出時、発熱時に子どもの身体を冷やせる」とSNSを中心に人気を博しました。

継続的な人気でブランド化したのが「ピーコックのおうち居酒屋」シリーズです。ビアタンブラーを皮切りに各種タンブラーを展開し、さらにミニアイスベールやワインクーラー、酒器セットなども発売。最近は魔法瓶構造を活かした酒燗器も登場し、お酒好きの心をガッチリと掴みました。

海外で高い評価を受けたのは、2023年にクラウドファンディングサービス「makuake」において、プロジェクト開始後30分で目標金額を達成し、2024年から一般に販売されたクーラーバケットです。この商品は、アメリカ・シカゴで開催された「The Inspired Home Show 2024」において、プロダクトデザイン賞・サステナブルカテゴリの「グローバルオノリー(winner)」を受賞しました。

このほか、ゲームファンに向けて作ったゲーミングタンブラーというチャレンジャブルな商品もあります。これも、以前のピーコック魔法瓶工業では出てこない商品と言えるでしょう。

○急遽4代目社長になった山中氏

山中千佳氏は、創業者一族の長女として生まれました。しかし3歳上の兄、山中佳弘氏がおり、長い間家業とは無縁の人生を送っていたそうです。

「私は、短大を卒業してから総合商社で7年ほど営業事務をしておりました。その後、もともと興味があったアパレル業界に転職し、3年ほど働いている間にゴルフに興味を持ちまして、今度はゴルフ業界に行きました。そこでゴルフ場の仕事を経験した後、今度はその親会社に異動と、いろいろな経験をさせてもらいました」(山中氏)

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