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テレビ屋の声 第94回 『クイズタイムリープ』生山太智氏、六大学野球副主将からテレビマンに…100本ノックの企画書に込める「スポーツへの恩返し」

マイナビニュース / 2024年12月27日 6時0分

その中で、クロマキーのスタジオに当時の出演者の方のパネルを用意して、演者さんの気持ちを上げる工夫をしたり、当時の司会者は未来を知らないので、「YouTuberのふくらPです」と自己紹介したら「YouTuber? 何かの生き物ですか?」って聞いたり、そうした楽しませ方も用意しました。

○「間違いを楽しむ」から「正解を面白がる」へ…クイズトレンドの変化

――前回は『クイズ世界は SHOW by ショーバイ!!』が登場したものの名物の「ミリオンスロット」がありませんでしたが、今回は導入されましたね。

五味(一男、『SHOW by ショーバイ!!』総合演出)さんから「ミリオンスロット」のこだわりをお聞きしたので、今回はぜひ使いたいと思いました。

前回も取り入れたかったのですが、流れの中で必然性がなかったので断念したんです。今回は年末ですし「懐かしいな」と思ってもらえるように、ミリオンスロットが必要になるストーリー作りを準備して入れさせてもらいました。

――これはどこかの放送回のミリオンスロットの画を切り抜いて使っているのですか?

新しく作ったほうが速いので、作りました(笑)。アーカイブ映像から「◯◯萬」の画面をそれぞれキャプチャしてスロットのシステムを作って、演者さんが押したタイミングでサブコン(副調整室)で押すという形です。

――ちゃんとガチのスロットになっているわけですね。ほかにも進化している点は、いかがでしょうか。

前回は1時間番組で今回は2時間なので、現代の出演者をチーム分けして長尺の団体戦にしました。それと、CGの規模感もアップしています。前回は、合成するのにウエストショットがやりやすいということで基本的に解答席に座る形にしたのですが、『アメリカ横断ウルトラクイズ』の後楽園球場での「◯×クイズ」というロケにも挑戦しています。

ロケにも応用できると、クイズ以外でもスポーツ対決だったり、それこそロケ番組だったりに落とし込めると思ったので、ここはどうしても頑張りたいなと思って技術チームとも入念な打ち合わせをして挑戦しました。

――収録を拝見した時点では仕上がりのイメージが湧かなかったので、放送上でどうなっているのか楽しみです。このように編集が一つの肝になる番組ですが、一番大変な作業は何ですか?

当時の解答者との会話を見せるために、アーカイブ素材から横の人に話しかけているシーンのベストを、ものすごく探しました(笑)

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