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年末年始“一気見ドラマ”おすすめベスト10 「見逃してしまうのはもったいない」2024年放送のドラマ

マイナビニュース / 2024年12月30日 17時0分

学生の妊娠をショッキングに描かず、美化もせず、心の動きを丁寧に描いたこと。さらに親や友人との関係性も含め、さまざまな角度から描いたことが見応えにつながった。学生の夏休み期間に放送する意義を感じさせられたが、冬休みの一気見にもおすすめだ。
8位:『笑うマトリョーシカ』(TBS)

「日本の連ドラではヒットしない」と言われる政治モノにあえて挑んだところに制作サイドの意気込みがうかがえた。

実際は政治より、一人の人間を追うヒューマン作であり、サスペンスの要素も濃く、回を追うごとに政治家・清家一郎(櫻井翔)の正体をめぐる謎が加速。「誰が人気政治家を操っているのか」がめまぐるしく変わり、正体を見破ってもまた次の顔が表れるという原作の面白さがしっかり映像化されていた。

原作からの脚色で水川あさみ演じる記者を主人公にしたことで、連ドラとしての見応えが高まり、複数の魅力を併せ持つハイブリッド作に昇華。櫻井翔は「クリーンなイメージで国民の人気者だが、何を考えているのかわからない」という人物像にフィットし、13年の『家族ゲーム』(フジ)を超えるハマり役となった。
7位:『からかい上手の高木さん』(TBS)

漫画原作をベースにしたアニメ化に次ぐドラマ化だったが、実写ならではのほどよいリアリティをプラス。より中学生の淡い恋心がフィーチャーされ、むしろ大人たちが見守りたくなるようなノスタルジーすら感じさせられた。

高木さん(月島琉衣)による西片(黒川想矢)への“からかい”は、消しゴムのおまじない、飲み物の間接キス、自転車の2人乗りなど、あくまで中学生らしい距離感と現実感を徹底。そこにかすかな好意をほのめかすことで、誰もが応援したくなるような世界観につながっていた。

将来有望な月島と黒川の限定的な初々しさを引き出した今泉力哉監督の演出も出色。ロケ地となった小豆島の風景は美しく、深夜帯の放送だったが、朝ドラで見たいような清々しさを感じさせた。

ドラマ終了直後に10年後の高木さん(永野芽郁)と西片(高橋文哉)を描いた映画化への流れもスムーズで、「優れたコンテンツはこのように収益化するべき」というお手本になった感がある。
6位:『おいハンサム!!2』(東海テレビ・フジ)

「ドラマから映画につなげて収益化に成功した」といえば、『おいハンサム!!2』の仕上がりもさすがだった。

そのコンセプトは、「『食べて、恋して、人は生きている…』 クスッと笑えて、お腹もすく、『恋』と『家族』と『ゴハン』をめぐる見たことのない最新コメディ」であり、22年1月期のドラマ第1弾から不変。つまり、「グルメドラマであり、ラブストーリーであり、ホームドラマでもある」という3つの魅力を持つ作品であり、それらが絶妙なバランスでブレンドされている。

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