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年末年始“一気見ドラマ”おすすめベスト10 「見逃してしまうのはもったいない」2024年放送のドラマ

マイナビニュース / 2024年12月30日 17時0分

もう1つ特筆すべきは、主人公・枝松スネオ(木村昴、中学時代・及川桃利)の愛すべきキャラクター。外見も中身もイケてないながらも優れた肯定感の持ち主で、クラスメイトたちに少しの笑いと感動をもたらしていく……というキャラクター設定は令和の視聴者感情に合っていた。

さらに脚色で加えた盗作にかかわるエピソードの結末も感動的であり、さまざまな伏線を見事に回収。初見の人は配信で一気見すれば特大のカタルシスを得られるのではないか。リアルな中学校の教室を再現した演出なども含め、さまざまな点で読売テレビのこだわりと気合いが感じられた。

2024年はその他でも、脚本家・生方美久の繊細なセリフが魅力の『海のはじまり』(フジ)、予想の斜め上をゆく展開が続いた『アンチヒーロー』(TBS)、杉咲花と若葉竜也が出色の演技を見せた『アンメット』(カンテレ・フジ)、ハードな設定と映像美のギャップが光った『君が心をくれたから』(フジ)、目を背けたくなるバイオレンスで押し切った『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日テレ)。

中盤の“一変”で続編の期待高まる『全領域異常解決室』(フジ)、過去最高の定時制ドラマ『宙わたる教室』(NHK総合)、あえて小学校を舞台にした意欲作『放課後カルテ』(日テレ)、先の読めないスリリングな展開で引きつけた『3000万』(NHK総合)など、丁寧な脚本・演出の力作が多かった。

ここで挙げたものは一部にすぎないだけに、年末年始の休みを利用して動画配信サービスで視聴してみてはいかがだろうか。ドラマ制作のみなさん、俳優のみなさん、今年も1年間おつかれさまでした。2025年も多くの人々を楽しませる作品をよろしくお願いいたします。

木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。 この著者の記事一覧はこちら
(木村隆志)



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