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バーで役立つ洋酒の知識 第9回 百花繚乱のウイスキーを楽しめるボトラーズの世界

マイナビニュース / 2025年1月1日 11時30分

どうやって飲めばいいのか、と聞かれることが多いのですが、基本的には自由に飲んでかまいません。とはいえ、貴重なボトラーズウイスキーを飲むのであれば、ほんの少しだけ加水するとよいでしょう。数滴から最大でもウイスキーと同量までです。それ以上加水するとウイスキーのアロマが薄まってしまうことがあります。

筆者は基本的にストレートで飲みます。アルコール度数が高いので、チェイサー(水)はたっぷり飲むべきですが、ウイスキーを口に入れて楽しむときは濃い目がおすすめです。

○まずはチャレンジ! お気に入りのボトラーズを見つけよう

同じ蒸留所の原酒を使っているのに、オフィシャルのウイスキーとボトラーズのウイスキーは驚くほど味わいが変わります。そして、異なる蒸留所の原酒を使っているのに、老舗ボトラーズは製品に一貫した雰囲気を持っています。ボトラーズとしてのこだわりが熟成に反映されており、味わいや香りに特徴があるのです。

まずは、お気に入りの蒸留所のボトラーズを飲んでみて、気に入ったらそのボトラーズのほかのウイスキーを飲んでみましょう。オフィシャルはいまひとつ好みではないと感じても、最高に相性の合うボトラーズに仕上がっているかもしれません。

ボトラーズはウイスキー蒸留所の数より多いので、覚えきれるものでもありません。中身がわかりにくいボトラーズもあります。

例えば、契約上の問題などで、購入した原酒の蒸留所をボトラーズのラベルに記載できないことがあります。詳細情報を記載できず、商品名も変えなければなりません。また、スプーン1杯分、別の蒸留所のウイスキーを混ぜることで「シングルモルト」を表示できなくする手も使われます。このウイスキーをティースプーンモルトと呼びますが、原酒が99%以上入っているので、味わいはほぼ変わりません。バーテンダーやショップの人に聞いてみるとよいでしょう。

ここからは、有名かつ筆者が大好きな有名ボトラーズを10、紹介します。もしバーで見かけたら、お気に入りの蒸留所の銘柄を飲んでみてください。

○1. ゴードン&マクファイル(Gordon & MacPhail)

1895年創業のスコットランド老舗インディペンデントボトラーです。家族経営を貫き、独自の樽管理で希少なシングルモルトを熟成。豊富な蒸留所との関係から高品質なウイスキーを多彩に展開します。
○2. ケイデンヘッド(Cadenhead's)

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