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大河原克行のNewsInsight 第346回 家電リサイクルの国内最先端、栃木の関東エコリサイクルを見てきた

マイナビニュース / 2025年1月2日 23時11分

日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)は、Bグループに含まれ、シャープ、ソニー、三菱電機などが同じグループに入る。関東エコリサイクルをはじめとして、全国18カ所にリサイクルプラントを設置(Aグループは30カ所)。日立グループとしては、日立GLSが主管する関東エコリサイクル、日立製作所が主管する東京エコリサイクル、北海道エコリサイクルシステムズが稼働している。

関東エコリサイクルでは、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、福島県、長野県、新潟県の7県29カ所の指定引き取り場所から収集するBグループの家電製品をリサイクルすることになる。

関東エコリサイクルが引き取った家電は、前処理を行う手解体工程と、後処理となる破壊・選別工程にわけて、リサイクル処理が行われる。

手解体工程では、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンの製品ごとに解体ラインが用意され、法的に回収が義務づけられているもの、単体として回収した方が価値が高くなるもの、そのまま流すと後工程で問題が発生しやすいものなどに分類。ここでの分別が、その後のリサイクル率にも大きく影響することから、手作業で行っている。

指定引取場所から回収した排出製品は、製品ごとにそれぞれのラインに投入されたあと、まずは貼付されているリサイクル券の情報を読み込むところから作業が始まる。

薄型テレビは、手作業でパネルやバックライト、基板を回収する作業が行わる。また、洗濯機は、全自動洗濯機とドラム式洗濯機の2つの解体ラインを用意。全自動洗濯機はどの機種も構造が似ていることからコンベア方式で解体を進めているが、ドラム式洗濯機は、製品ごとに作業量が大きく異なるため、セル解体方式を採用している。なお、回収した洗濯槽は、そのまま破砕機には入れずに、単一素材のプラスチックとして回収できる樹脂部品を手作業で取り出し、純度が高い再生材として、家電に再利用できるようにしているという。

冷蔵庫は、立てた状態で解体を開始。前側にいる作業者はドアのポケットや引き出し扉から容器を回収し、単一素材のプラスチックとして再生できるように選別。背面側の作業者は冷媒やコンプレッサを解体することになる。断熱材として利用されているウレタンも別途回収し、RPF(固形燃料)として出荷することになる。

ここにきて、数年前から出荷されているガラス扉冷蔵庫の回収量が増加しており、ガラス扉を外すための工程を追加している。

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