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PCテクノロジートレンド 2025 - GPU編「NVIDIA」を追う「AMD」と「Intel」

マイナビニュース / 2025年1月4日 10時0分

といった具合で、ローエンドのGeForce RTX 4060が発売されたのはGeForce RTX 4090から8か月遅れだった。なので急いで出す必要は無さそうだ。

ついでにデータセンター向けについても簡単に説明しておきたい。以前はTeslaシリーズで通じたのだが、最近Teslaを使わなくなってしまったので、説明が面倒くさい。

まぁそれはともかく、現在NVIDIAはBlackwellベースのGB200の量産準備の最終段階である。本来だと2024年中に発売される筈だったのが、ProcessのTSMC編で説明したように、まずCoWoS-Lの製造に関して何かトラブルがあったようで、この解決のために若干遅れ、更に消費電力が当初想定よりも大きくなった(そもそもGB200×2+Grace CPUを組み合わせたGB200 Grace Blackwell Superchipに利用されるGB200の消費電力が、当初想定の1200Wから実際には1400Wに増えたらしい)事で、ラック回りの設備の作り直しなども発生、結局出荷が2025年からになってしまった模様だ。ちなみにGrace CPUは250W程度と想定される(これはGrace×2構成のGrace CPU Superchipの消費電力が500Wとなっていることから、1個あたり250Wと推定できる)事を考えると、GB200NVL72(https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/gb200-nvl72/)に搭載されるモジュール1枚あたりの消費電力は1400×2+250=3050W。これが36枚で109,800KW。つまりスイッチやら冷却システムやらを加味しなくても110KWに達しており、システム全体では140KWになるというのはまぁ妥当というか、何と言うか。

さて以前のロードマップ(Photo01)では2024年中にB100やB40も投入される予定だったのだが、GB200の遅れもあってこうしたものが全部2025年にズレ込んだ模様だ。その辺もあってか、2024年6月のCOMPUTEXにおける基調講演で、このあたりのロードマップを全部刷新した(Photo02)。B40は消え、またB100単体もラインナップから消えている。その代わり、BlackwellベースながらHBM3E 12HiのStackを8つ搭載したBlackwell Ultraを2025年中に出すとしている。また2026年には新しいRubin GPUと、現在のGrace CPUの後継となるVera CPUを投入予定だとする。多分詳細は2025年中にどこまで出て来るかは怪しいところで、2026年のGTCで語られるかと思う。

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