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PCテクノロジートレンド 2025 - GPU編「NVIDIA」を追う「AMD」と「Intel」

マイナビニュース / 2025年1月4日 10時0分

Radeon RX 9070 XT : GeForce RTX 5070 Ti対抗
Radeon RX 9070 : GeForce RTX 5070対抗
Radeon RX 9060 XT : GeForce RTX 5060 Ti対抗(NVIDIAの当該製品が出るかどうかは不明)
Radeon RX 9060 : GeForce RTX 5060対抗(同上)

といった扱いであり、GeForce RTX 5080/5090対抗製品はラインナップされないことになる。

このあたりはNVIDIAとちょっと方向性の違いが明確である。NVIDIAの場合、Data Center向けとアーキテクチャが共通で、大きなダイを作りやすい&引き続きMonolithicベースのダイで製造している(Blackwell GB200は、同じダイを2つ繋げただけで、あれはChipletとは呼べない構造である)のに対し、AMDはCDNAは完全にChiplet構造に移行してしまっている。なのでRDNAはCDNAとは全く異なる最適化の方向に向けることが可能となり、そうなるとYieldが下がる大型ダイではなく、比較的コンパクトに収まるミドルサイズのダイで実現できるミドルレンジに焦点を当て、そこでの確実な売上を狙った方が良いという判断だろう。

ちなみにこれもまだ未確定情報だが、GeForce RTX 5090は$1,999(多分国内価格は40万円程)、GeForce RTX 5080は$1,599(同32万円)程、と超高価になるという話がある。こうした高価な製品はそれほど大量には売れないし、その割に開発コストが馬鹿にならないから、実質的な利幅は非常に薄くなる。Data Center向けにバカ売れしているお陰で記録的な黒字状況が続き、開発資金も潤沢なNVIDIAに比べ、XboxやPS5向けの生産が縮小/終了した事もあって売り上げが急減、2024年第3四半期には部門別利益が0に近い(辛うじて赤字にはなっていない)AMDのGraphics部門が同じことをできる訳もない。ミドルレンジに焦点を当てて、ここでシェアを稼ぎたいというAMDの戦略は堅実なものではあると言えよう。

もっとも長期的に見ると、こうしたトップエンドのSKUが無い状況で、ゲームメーカーがどこまでAMDを積極的にサポートし続けてくれるのか? というのはちょっと疑問であり、どこかでまたトップエンド向けも手掛けないといけない気はするのだが、少なくともそれは2025年ではないという事だろう。

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