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PCテクノロジートレンド 2025 - GPU編「NVIDIA」を追う「AMD」と「Intel」

マイナビニュース / 2025年1月4日 10時0分

話を戻すと、Navi 44/48はどちらもMonolithic構成のダイである。Navi 31ではGPUダイ(GCD)とInfinity Cache/GDDR6 I/Fダイ(MCD)を分離したChiplet構成を取ったが、メインストリーム向けではChipletの形で機能分割するより、Monolithicの方がトータルでコストが安くなると判断された様だ。こうなると、「単なるRNDA 3 Refreshなのでは?」という気もする訳だが、半分正しい。実は元々RDNA 4はもっと積極的なChiplet構成を取る予定だったらしい。つまり複数のGCDから構成されるというものだが、開発途中でこのアイディアは放棄された。

この話は2024年のロードマップでも触れたが、もともとRDNA 3の世代でもChiplet構成を取ろうとするとInterconnectが多くなりすぎて無理という話があった。で、CPUのAMD編の最後の方でSamuel Naffziger氏に質問をした事を記したが、このGPUについても「RDNA 3の世代ではInterconnectが多くなりすぎて無理と言っていたが、今は? CDNAはもう完全にChipletに移行したよね?」と尋ねたところ「今もRNDAのChipletは技術的に無理だ。CDNAとは要求が違う」という返事が返ってきた。

話を戻すとそんな訳で元々のRDNA 4の開発が没になった関係で、現在のRDNA 4はRDNA 3のRefresh版として開発されなおしたものである。ただしいくつか重要な相違点がある。一つはRay Tracing Engineの強化で、これに関してはNVIDIA(の同グレード製品)と比肩しうる程度まで強化された「らしい」。またDirectML向けの演算性能も改善されたらしい。なので、Refreshとは言っても従来の弱点は見事にカバーされた模様である。

Radeon RX 9070 XT/Radeon RX 9070は2025年2月出荷、Radeon RX 9060 XT/9060は同3月出荷を予定しているらしい。2025年中はどうもこれ以上の製品は出そうにないのはちょっと残念である。まぁその分価格はかなり下がるらしいので、ここに期待したいところだ。
2025年のIntel GPU - Battlemageは無事立ち上がるも、その後が予断許さず

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