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NTT東日本が多摩地区初の“公道での遠隔型自動運転”を実証 - 狛江市で自動運転バス試乗会

マイナビニュース / 2025年1月16日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

NTT東日本を代表機関とするコンソーシアムは、2024年4月からローカル5Gなどを活用した遠隔型自動運転の実証を東京都狛江市で進めている。

その実証実験の進捗を体感してもらう場として、住民向けに遠隔型自動運転バスの試乗会が、12月20日・21日に小田急線 和泉多摩川駅前で開催された。
○■自動運転サービスで狛江市の地域課題を解決

2023年12月、地域限定型の無人自動運転移動サービスの実現を目指す「デジタル田園都市国家構想総合戦略(2023 改訂版)」が閣議決定。総務省令和5年度補正予算「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4 検証タイプ)」が現在、地方公共団体と企業・団体からなるコンソーシアムが実施主体となって各地で実施されている。

地域限定型の無人自動運転移動サービス(限定地域レベル4)の実装・横展開に当たって課題となる遠隔監視システムなどに関する検証を行う本事業。

NTT東日本や狛江市などで構成されるコンソーシアムは2024年4月に実証団体として選定され、自動運転サービス実装の課題となる通信システムの検証が狛江市で行われている。

狛江市では多摩川住宅地区での再開発計画により2025年度以降の人口増加が見込まれる一方、公共交通機関の乗務員不足が深刻化。今後、バス路線の見直しや更なる減便が想定され、住民生活に必要な移動手段の増強・確保が喫緊の課題となっている。

その解決策のひとつとして、本実証では遠隔型自動運転バスの導入を検討。安心安全な地域公共交通の実現に向けた実証を行なっている。

12月20日・21日に行われた公道での遠隔型自動運転走行(自動運転レベル2)による試乗会には、事前に申し込んだ住民が自動運転バスに乗車。和泉多摩川駅~多摩川住宅間を結ぶ約5㎞を走行した。

市民の関心も高かったようで狛江市が試乗会参加者を募ったところ、すぐに計96名(2日間開催の延数、1便あたりの定員は12名)の定員に達したという。
○■ローカル5G×自動運転、自治体の公道での実施は初

本コンソーシアムにはNTT東日本と狛江市のほか、ティアフォー、マップフォー、一般財団法人計量計画研究所、unerryが参画し、実証システムを構築した。

ティアフォー社の自動運転実証車両 Minibusは、さまざまなカメラやセンサー、マップフォー社の3D地図データ(自己位置・走行ルール用)を搭載。交通ルールを守りながら最大時速35キロで、コンソーシアムが策定したルートを往復30分程度かけて自動走行する。

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