日本発のAIロボットや“転んでも痛くない床”に熱視線、CES 2025で見つけた先端ガジェット
マイナビニュース / 2025年1月7日 20時30分
世界最大のITエレクトロニクスショー「CES」のプレビューイベント「CES Unveiled」が米国時間の1月5日にラスベガスで開催されました。日本から出展したテック企業のユニークな展示の内容と製品をレポートします。
多種多様な「AIロボット」を実現するJizaiの開発キット
AIロボットを開発するための先端技術とプラットフォームを提供する「Jizai」(ジザイ)は、自社の看板プロダクトとして開発を進めているカスタマイズ可能な汎用AIロボット「Mi-Mo」(ミーモ)を出展。内蔵するカメラで人の姿を認識して、6本の脚を動かしながら移動できる独立型のAIロボットです。
今回出展したミーモはChatGPTを搭載し、会話によるコミュニケーションにも対応します。ミーモはJizaiオリジナルのロボットですが、同時にJizaiの本業である「AIロボット開発のためのプラットフォーム提供」を周知させるためのリファレンスモデルでもあります。同社のプラットフォームは、ロボットが搭載するAIモデルやハードウェアの形を、採用するパートナーが用途に応じて自由に選べるコンセプトとしています。このように仕様を決めた背景について、同社のテックリード(技術主任)である大嶋悠司氏は「AIエンジニアリングの知見をお持ちの開発者が、まったく別の知見と経験が求められるロボットの開発にも手を伸ばしやすくするため」であると説明します。
Jizaiでは、最終的にミーモをデベロッパのための開発キットとして商品化することを計画中です。2025年内にはサービスを導入したいと大嶋氏は展望を語ります。同社は、今回が初めてのCES出展となるそうですが、Unveiledのイベントでも大いに脚光を浴びていました。ミーモをベースにしたロボットが誕生する日はそう遠くないかもしれません。
転んでも痛くない「人を守る床材」
マジックシールズは、静岡県浜松市に拠点を構えるスタートアップです。代表取締役CEOの下村明司氏は、もともとヤマハ発動機に勤めながらレーシング用バイクの開発に携わっていました。レーサーを転倒時の衝撃から守るためのテクノロジーを開発していたことがきっかけで生まれた“人を守る床材”が、同社の製品「ころやわ」です。
一般的なフローリング床の約2倍の衝撃吸収性を有するという「ころやわ」は、ふつうの歩行時の加圧によっては形を変えず、人が床の上で転倒した時などに形を変えて衝撃を吸収する特殊な素材により作られています。一般的なエラストマー素材をベースにしていますが、その形状やデザインが技術の特徴。床材として快適な歩行を実現しながら、お年寄りや子どもが万が一転倒した時に衝撃を低減します。
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