日本発のAIロボットや“転んでも痛くない床”に熱視線、CES 2025で見つけた先端ガジェット
マイナビニュース / 2025年1月7日 20時30分
国内では、2024年5月1日時点で、600以上の医療機関や福祉施設が「ころやわ」を導入しています。CESでは、海外向けに製品名を「SHINOBI FLOOR」として、米国など7カ国に本格進出を目指しています。下村氏が「ころやわの着想を、忍者が使っていたといわれる水蜘蛛(ミズグモ)から得たこと」から、海外向けのネーミングを決めたといいます。
同社では「ころやわ」をベースに、転倒などを検知できるセンサーを内蔵した新製品も開発中です。高齢者がウェルビーイングを保てる社会に欠かせないプロダクトとして注目されると思います。
MIXIの会話AIロボット、次世代機がアメリカでも好評
MIXIは昨年の10月に発表し、公式ストアで予約販売を開始した会話AIロボットの新モデル「Romi Lacatanモデル」を今回のCESに出展します。
初代のRomiとの大きな違いは、内蔵するカメラで人物の顔を認識できるだけでなく、人物の服装、料理、景色なども分かる視覚機能が充実したことです。思い出を育む「長期記憶」の機能も実装します。担当者の長岡輝氏は「Romiシリーズに搭載するAIモデルとチップセットの両方が進化したことで、2020年6月に先行販売した初代のモデルから大きな進化を遂げることができた」と話しています。
今年のCES Unveiledでは、同社のほかにもたくさんの出展社が個性的な会話型ロボットを展示していました。それぞれに見栄えすることもあり、多くの来場者がロボット系の展示に注目していたように見えました。関連する技術が成熟してきたこともあり「今度こそロボットが来る!」という機運が米国のエレクトロニクス市場で高まっているのだと思います。
NTTドコモの「フィールテック」がCESに進出
NTTドコモも今年のCESに参加します。遠くにあるモノをよりリアルに感じられる“フィールテック”のプロジェクトを展示します。
プレビューイベントの会場では、振動素子を内蔵するハンドヘルドのデバイスを持ちながら、タブレットで再生されている映画の音声に合わせて、デバイスが振動する様子を体感できる没入型視聴のデモンストレーションを体験しました。
7日から始まるCESの本会期中には、別のプロトタイプモデルを使って「引っ張る力」を再現する展示を披露するそうです。
同社は、2024年に世界最大のITモバイルの展示会「Mobile World Congress」でフィールテックを海外に向けて紹介しています。今回のCES Unveiledのイベントでも、多くの引き合いを得たようです。今後は2025年の大阪万博で同様の展示を行い、2026年内を目標に何らかの形でフィールテックをローンチすることを目指しているといいます。
記憶定着をサポートする学習アプリ「モノグサ」
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