どこでもサイエンス 第299回 2025年の宇宙、どうでしょう?(1−6月の宇宙開発編)
マイナビニュース / 2025年1月8日 10時54分
宇宙には予測が秒単位でできることから、どーなるかわからんことまで色々おこります。「素人でも手軽に関われる」宇宙についてのあれこれを、サクっと紹介する恒例の「宇宙、どうでしょう」。前回の星空編に続き、2025年前半となる1~6月の宇宙開発をご紹介!
日本
○1月中にHAKUTO-R M2が打ち上げ
日本の宇宙ベンチャーispaceによる月着陸機「HAKUTO-R」が、スペースXのファルコン9によって打ち上げ予定です。さてうまくいきますか。座して待ちましょう。
○2月1日、準天頂衛星システム 6号機が打ち上げ
昨年(2024年)、日本の新主力ロケットH3は、初成功の2号をふくめ、打ち上げに3回成功しました。
このうち3号は、地球探査衛星だいち4号 の軌道投入に成功しています。このH3ロケットの2025年の役割は、まず「準天頂衛星システム(みちびき)」の打ち上げです。いわゆる日本版GPSでございますな。H3が順調ということで、みちびき6号機を2月1日に、5号(順番ひっくり返っています)を3月までに、4月以降に7号機が予定されています。みちびきは、3機の人工衛星が見えていればよく、軌道上見えないところにいつも1機がいってしまうため、原理上4機で機能するものですから、これは冗長性ということでございますな。
○HTV-X
2025年中に、国際宇宙ステーション(ISS)への新型貨物補給機HTV-Xの打ち上げが予定されています。従来のHTV(こうのとり)とほぼ同じ大きさでありながら、6割ほど搭載量を増やし、さらに長期間の宇宙空間を単独で飛行が続けるように改良されています。成功すれば、月への物資補給や、探査基地のパーツなどへの応用もスコープに入っています。
ともあれ、まずは軌道投入とISSへのドッキング成功でございます。いよいよですな。
○技術試験衛星「ETS-9」
技術試験衛星「ETS-9」は、静止軌道におく大型の通信衛星です。今のトレンドは、スペースXのスターリンクのような低軌道の衛星コンステレーションですが、静止軌道で広範囲をカバーし、光通信の実証実験も行うなど、違うアプローチの実験が予定されており、これが今年中に打ち上がる予定です。
○「MMX」と「LUPEX」
火星衛星探査機「MMX」と月極域探査機「LUPEX」が予定されているのですが、2025年中にはなさそうです。2026年度もしくは2028年度くらいの予定ですね。
○スペースワン「カイロス」
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