『べらぼう』蔦重(横浜流星)のひらめきシーンに視聴者最注目 第1話画面注視データを分析
マイナビニュース / 2025年1月12日 6時0分
●桶の中でひたすら考えをめぐらせ…
テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、5日に放送されたNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(総合 毎週日曜20:00~ほか)の第1話「ありがた山の寒がらす」の視聴者分析をまとめた。
○低迷する吉原にブレイクスルーを起こす仕掛け
最も注目されたのは20時56~58分で、注目度82.2%。蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)の中で、低迷する吉原にブレイクスルーを起こす仕掛けがひらめいたシーンだ。
老中・田沼意次(渡辺謙)に、独断で警動を願い出た蔦重は、義父・駿河屋市右衛門(高橋克実)ら女郎屋主人たちの怒りを買い、仕置きとして桶の中に閉じ込められていた。桶の中の蔦重を気遣う者は、唐丸(渡邉斗翔)や蕎麦屋の主人・半次郎(六平直政)以外にはいなかった。蔦重は「吉原のためにやってんのに…」と、暗い桶の中で孤独感と無力感にさいなまれながらも、意次が言った「客を呼ぶための工夫」についてひたすらに考えをめぐらせていた。
皮肉にもこの静かな桶の中は、集中して考えるにはうってつけの場所だった。蔦重は三日三晩、考えに考え抜き、ある天啓を得た。吉原で本を片手に大いに盛り上がる男たちの姿が目に浮かんだのだ。翌朝、桶を外され解放された蔦重は、よろめきながらも蔦屋の店内にあった一冊の本を手に取った。その本の表紙には『吉原細見』と書いてあった。
○「重三郎のバイタリティすごい、見習わないと」
注目された理由は、蔦重のサクセスストーリーの始まりに多くの視聴者の視線が「くぎづけ」となったと考えられる。
意次の「お前は何かしているのか、客を呼ぶ工夫を」という言葉は、困窮する女郎たちを救いたいと願いながら、自分は何もしていなかった蔦重に深く突き刺さった。そこで蔦重はさっそく自分にできることを考え行動を起こそうとする。このスピード感は素晴らしい。ビジネスパーソンに特に刺さるシーンだったのではないだろうか。
SNSには、「重三郎のバイタリティすごい、見習わないと」「重三郎のへこたれず突き進む感じ、頼もしくていいね」「ないない尽くしの重三郎が、どうやって成り上がっていくのか楽しみです」「遊女たちのために必死な重三郎はすごいと思う!」と、エネルギッシュでひたむきな蔦重を応援する投稿が集まった。
蔦重が三日三晩の間、考えた末に目をつけたのは『吉原細見』という吉原遊郭の案内書。現代でいうところの「ガイドブック」のようなもので、吉原遊郭内の地図や、店ごとの遊女の名前・料金などが記載されていた。この『吉原細見』をどのように活用していくのか、今後の展開に注目だ。
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