1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

テレビ解説者・木村隆志のヨミトキ 第85回 ヒコロヒー、初の連ドラ脚本がスタート 業界内で「バカリズムに匹敵する才能」と言われる背景とは

マイナビニュース / 2025年1月16日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●専業脚本家に任せるのがセオリー
18日深夜、ピン芸人・ヒコロヒーが初めて連ドラの脚本を手がけるドラマ『トーキョーカモフラージュアワー』(テレビ朝日 毎週土曜26:30~/ABCテレビ 19日スタート、毎週日曜24:10~)が放送される。

その主なあらすじは、「生まれも育ちも山形県! 東京へ転勤したてのウブな色白地方男子が華の金曜日にいきなりワンナイト!? お相手は一風変わった都会の年上女子。この恋って…本物? それとも偽物? 『朝してこない男なんて泊める価値ないよ…』 華やかな大都会トーキョーで寂しさを抱え生きるイマドキ男女の本音と嘘」。

主演をTravis Japan・松倉海斗が務めることも含め、王道のラブコメであり、ネット上には「何でヒコロヒー?」という疑問の声も少なくない。なぜ同作の脚本をヒコロヒーが務めるのか。ひいては、バカリズムを筆頭に芸人の脚本には何が求められているのか。テレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。

○「毒」「エモ」「チル」への期待感

『トーキョーカモフラージュアワー』は松本千秋の漫画を実写ドラマ化。しかも原作漫画は短編集であり、連ドラとして再構成するのは専業脚本家でも至難の業だ。本来ならば、わざわざ芸人を起用するのではなく、漫画・小説の脚色に慣れた専業脚本家に任せるのがセオリーだろう。

では、なぜ芸人であり、しかも連ドラ初脚本のヒコロヒーなのか。

ヒコロヒーは21年に深夜バラエティ『まんが未知』(テレ朝)の企画で漫画の原作を手がけたほか、22年には配信ドラマ『お前によろしく』(テレ朝YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』、TELASA)の脚本も担当していた。

さらに言えば、以前からドラマ脚本への思いを語り、意識的に長尺コントなども作ろうとしていたという。そんな彼女の思いや地道な歩みは業界内にも確かに伝わっていた。「なぜ?」というより「ついに」という印象があり、少なくとも唐突な抜てきではない様子がうかがえた。

制作のABCテレビは、『トーキョーカモフラージュアワー』の作品ジャンルを「ヒコロヒーが送る! 奇想天外な毒舌系エモチルラブコメディ」と掲げている。

主にコントで見せる「毒舌」がヒコロヒーの持ち味なのは言うまでもなく、脚本を手がけた『お前によろしく』でも毒は存分に発揮されていた。

さらに、「エモ(心が揺さぶられる)」と「チル(くつろぐ、まったりする)」のムードもトークバラエティなどで見せる別の持ち味であり、ヒコロヒーが幅広い世代から受け入れられている理由の1つ。それらは昨年リリースした初の短編小説集『黙って喋って』でも存分に発揮されていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください