1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

219ドルのIntel「Arc B570」実力検証! Arc B580/A750、RTX 4060、RX 7600と真っ向勝負させてみた

マイナビニュース / 2025年1月16日 23時0分

XeSS-FGは有効に働いていると言ってよいだろう。フルHDではRTX 4060、RX 7600と拮抗、WQHDではビデオメモリの多さもあって上回った。Arc B580はより高いフレームレートを出しており、XeSS 2対応タイトルが増えれば、Arcシリーズに魅力は大きく向上することだろう。

システム全体の消費電力はどうか。OS起動10分後をアイドル時、F1 24ベンチマーク中の最大値を高負荷時として測定した。電力計にはラトックシステムの「REX-BTWATTCH1」を使用している。なお、Arcシリーズの電力設定はIntelからのレビュワーズガイドに従い、UEFIでPCI ExpressのASPMを「L1」に、Windows 11の電力オプションを「高パフォーマンス」にしてPCI Expressのリンク状態の電源管理を「最大限の省電力」にしている。

Arcシリーズはアイドル時の消費電力が高いのは知られている。GPUの省電力機能を引き出す設定にしても、OSやUEFIがデフォルト設定のRTX 4060やRX 7600よりアイドル時の消費電力は高かった。Arc A750よりは改善しているのはよいところだが、ここは課題と言える部分だろう。高負荷時の消費電力についてはArc B570はRTX 4060よりも下回った。ワットパフォーマンスはArc B580よりも高いと言ってよいだろう。

AI性能はどうだろうか。複数の画像系推論エンジンを実行してスコアを出す「AI Computer Vision Benchmark」を実行した。推論エンジンのAPIはArcシリーズはOpenVINO、RTX 4060はTensorRT、RX 7600はWindows MLと各GPUに最適なものを選択している。

AI処理にはRTXシリーズで使えるTensorRTが強いのは知られているが、Arc B580でほぼ同等、Arc B570で10%低いだけとかなり健闘している、Arc A750よりも大幅にスコアを伸ばしており、AI処理も強化されているのが分かる結果だ。

次は動画エンコードを試す。エンコードアプリのHandBrakeを使い、約3分の4K動画をAV1とH.265へと変換するのにかかった時間を利用した。各GPUに内蔵されているハードウェアエンコーダーを選択している。ArcシリーズはQSV、RTX 4060はNVENC、RX 7600はVCEだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください