チームワーク崩壊で会議が大荒れ、“地域の翼”JACの整備チームを救ったkintone
マイナビニュース / 2025年1月20日 9時0分
しかし、この状況で一番困っていたのは現場の整備士たちだ。緊急時に必要な部品が届かず、整備の工程会議はいつも大荒れしていたという。一方で、整備管理部もあふれかえる注文にお手上げ状態。情報が分散して最新状況はいつも不明で、それらの解決方法は「力技」のみの状況だった。「会議も前に進まず、良くない雰囲気の毎日で、チームワークも崩壊している状況でした」(臼崎氏)
kintone導入で生まれる2つの派閥「最初はそれでいい」
「これじゃダメだ。変わりたいけど、どうしたらいいかがわからない」(西上氏)という状況の中、2021年4月に親会社JALから新しい整備管理部長が着任したことが、整備部門のどんよりとした雰囲気を変えていった。
新しい整備管理部長がkintoneの導入を決めたのだ。なぜkintoneなのか。それは「『自分たちは変わりたい』と思うJAC整備部門と、自分たちでアプリや仕組みを作ることができるkintoneの2つがマッチしていたからだ」(西上氏)という。
整備部門のみのスモールスタートとして晴れて導入されたkintone。まず最初に作ったのは「自己紹介アプリ」。kintoneの標準機能をふんだんに使ったアプリで、「何ができるか」の認知を広げることを目的として作成した。
例えば、自分の名前は「ユーザー選択」、出身地は「ドロップダウン」、朝ごはんは「チェックボックス」。一番好きな歴代JAC機は「ルックアップ」、趣味は「文字列」など、自己紹介を入力するだけで、kintoneの標準機能を満遍なく触れるアプリを作ったという。
しかし、新しいものが出てくると2つの派閥ができてしまうなんてことは、よくある話だ。「これを待ってました!」「早速アプリを作ろう!」と肯定的な革新派と、「また新しいITツール?」「Excelじゃダメなの?」「メリットが分からない」と従来のやり方を尊重する保守派。JAC整備部門も例に漏れず、2つの派閥ができた。
ところが西上氏は「最初はこれでいいんです。革新派を支えつつも、無理に保守派を排除することはしませんでした」と振り返る。
保守派の意見が一変したきっかけは、「本当に使えるアプリ」の登場だ。革新派の1人が、先述した「Critical Parts Order」の業務を効率化するアプリを開発。分散していた情報が1カ所に集約され、進捗状況も一目で分かるようになった。
現場の整備士が起票すると同時に、関係者へはすぐ伝達されるため、メールでの連絡は不要に。必要な情報はすべて入力・添付されているため、気になる点があればチャット機能を使うことで業務時間の短縮につながった。
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