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国立天文台の新天文学用スパコン「アテルイIII」始動! “理論の望遠鏡”で何が見える?

マイナビニュース / 2025年1月17日 19時57分

「星は円盤のようになったガスの構造の中から生まれてきますが、そのガスの運動を計算することが大切です。超新星爆発のときは、星の内側で中性子星ができて、そこからニュートリノが出て爆発しますが、その機構を解明するためには、ほぼすべてを流体計算する必要があります。アテルイIIIの3次元の流体計算で、この機構を解明したいと思っています」。

また、「近年、天文学の分野では重力波の検出に成功し、その研究が大きく進んでいます。2つの中性子星が合体したときにも重力波が出るのですが、それも流体計算によって、どういう重力波が出るのかが見えてきます。アテルイIIIでその計算を進めたいと思います」とも語られた。

アテルイIIIによって、シミュレーション天文学の新たな扉が開かれようとしている。数千年にわたる人類の夢と探求心が、最新の科学・技術と結びつき、人類は宇宙への理解をさらに深め、新たなる未知へ踏み込むことになるだろう。

鳥嶋真也 とりしましんや

著者プロフィール 宇宙開発評論家、宇宙開発史家。宇宙作家クラブ会員。 宇宙開発や天文学における最新ニュースから歴史まで、宇宙にまつわる様々な物事を対象に、取材や研究、記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。 この著者の記事一覧はこちら
(鳥嶋真也)



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