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家電はアートへ昇華する - ダイキンの大きな挑戦「The Art Line」

マイナビニュース / 2025年1月19日 19時0分

画像提供:マイナビニュース

ダイキン工業は新ブランド「The Art Line(ジ・アートライン)」を立ち上げ、第1弾となるルームエアコン「risora(リソラ)」、および「加湿ストリーマ空気清浄機(70タイプ)」を投入する。

「The Art Line」は、自由な発想で完成のままに空間をデザインする――を掲げるブランド。第1弾のエアコンと空気清浄機では、正面パネルに伝統工芸品やアート作品、自然素材をあしらい、ビジュアルや質感をデザインした。製造面ではセーレン株式会社、デザイン面では株式会社ヘラルボニーと協業する。

製品本体は既存のモデルだが、正面パネルのバリエーションは非常に多彩。伝統工芸品やアート作品の美しく繊細な質感を表現した「ART」、自然由来の豊かな素材感をイメージした「NATURE」、インテリアになじむ色と質感にこだわった「BLEND」という3シリーズで構成し、合計57種類のデザインをそろえた。「一品一様」として、在庫を持たずユーザーの注文に応じて生産する。

本物のアートを家電に

このうち第1弾の注目は「ART」シリーズだ。“異彩を、放て。”をミッションとするクリエイティブカンパニーのヘラルボニーとコラボレーションし、ヘラルボニーがライセンス契約を結んでいる4人のアーティストの作品を採用した。

ヘラルボニーは、「クリエイティブ」を通じて障がいを抱える人々をプロデュースしているスタートアップ。障がいのイメージ変容と新たな文化の創出を目指している。多くの作家や施設と契約しており、3,000点を超えるアートデータを保有。これらのアートデータはすでに、スターバックスの店内アート、JALの機内グッズ、VISAのクレジットカード、JR東京駅(JR東海きっぷうりば)の壁面アートなどに採用実績があり、障がいを抱える作家へとロイヤリティが還元される。一例だが、年収20万円(就労継続支援B型の平均)ほどだったものが、年収400万円を超えるようになったケースもあるという。

壁に白いエアコンがある――そんな一律な世界でいいのか

今回のThe Art Lineについて、ダイキン工業 執行役員 空調営業本部長の石井克典氏は「壁に白いエアコンがあるという一律な世界でいいのか」と出発点を述べる。「メーカーが考えるものづくりで終わってはいけないのではないか。本当の意味での空気、そして空間をご提案して、心がわくわくする空間を創っていきたい」(石井氏)とした。

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