受験前の感染症対策! 日常生活で出来る予防と環境管理
マイナビニュース / 2025年1月21日 8時0分
受験シーズンが近づく中、受験生にとって健康管理は非常に重要です。風邪やインフルエンザなどの感染症は、学習や試験のパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。今回は、風邪や感染症を予防するための具体的な対策や、日常生活で実践できる健康管理のポイントについて、総合内科専門医・感染症専門医の小幡 史明先生にお伺いしました。
受験生が万全の体調で試験に臨むために、今からできる予防策を見直してみましょう。
■風邪や感染症の違い
――風邪とインフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の違いは?
小幡先生:それぞれ以下のような原因・症状があります。
風邪
風邪は主にウイルスによって引き起こされます。最も一般的な原因はライノウイルスですが、他にもコロナウイルスやアデノウイルスなどが含まれます。症状は軽い喉の痛み、鼻水、くしゃみ、軽い咳、軽度の発熱などが見られ、通常1週間程度で自然に回復します。主に飛沫感染や接触感染によって広がり、感染者の咳やくしゃみ、または感染した物に触れることで感染します。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによって引き起こされます。A型、B型、C型があり、特にA型とB型が流行します。症状は、高熱(38℃以上)、激しい頭痛、全身の筋肉痛、関節痛、咳、喉の痛み、倦怠感などが急に現れ、1週間程度続きます。接触感染もありますが、飛沫感染が主な感染経路で、感染者の咳やくしゃみ、話す際に放出されるウイルスを吸い込むことで感染します。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
SARS-CoV-2というウイルスによって引き起こされます。発熱、咳、息切れ、喉の痛み、味覚・嗅覚の喪失、筋肉痛、倦怠感、下痢など多様な症状が見られます。症状の重篤度は、ワクチン接種の有無や基礎疾患など、個人によって異なります。主に飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染など、感染者の呼吸や会話によってウイルスが周囲に広がります。
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症はそれぞれ異なるウイルスによって引き起こされ、症状や感染経路にも違いがあります。感染症を予防するためには、手洗いやマスクの着用、適切な距離を保つことが重要です。また、症状が出た場合は早めに医療機関を受診することをお勧めします。
■日常生活での予防策
――日常生活でできる予防策を教えてください。
小幡先生:手洗いは感染症予防の基本です。うがいは、喉に付着したウイルスや細菌を洗い流す効果がありますので、正しいやり方でしっかり予防しましょう。
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