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大阪みなと海洋少年団の子どもたち、フェリーで門司港へ - 「船員確保チャレンジ事業」採択を受けて

マイナビニュース / 2025年1月21日 18時19分

画像提供:マイナビニュース

●観光フェリーを体験
海の大切さを学ぶため、大阪みなと海洋少年団の子どもたちが2泊3日の瀬戸内海クルーズに参加した。大阪を出港した名門大洋フェリーの船上では、客室とブリッジを見学。門司港に到着すると、福岡海洋少年団、門司海洋少年団と合流して手旗信号、ロープワークなどを共同学習した。

○観光フェリーを体験

大阪みなと海洋少年団に所属する幼稚園児6名、小学生6名、中高生3名、保護者と指導者は1月11日、大阪南港フェリーターミナルに集合。名門大洋フェリーが運航する「フェリーふくおか」に乗り込んだ。

フェリーふくおかは、全長195m、全幅27.8m、旅客定員675名の大型旅客船。トラック162台、乗用車140台を搭載できるキャパシティを誇る。子どもたちは一般搭乗の2時間前に乗船。名門大洋フェリーの担当者の指示に従って、まずは客室などを見学した。

今回のイベントは、内航海運業界における船員の確保・育成をサポートする「船員確保チャレンジ事業」の一環として実施された。主催者は近畿内航船員対策協議会と、九州地区船員対策連絡協議会。船内で、近畿内航船員対策協議会の松野佳幸氏に話を聞いた。

いま内航海運業では船員不足の解消が喫緊の課題となっている。そこで関係者は、幼い頃から海に親しむ海洋少年団の子どもたちに業界の未来を担ってもらうことを期待している。松野氏は「こうした催しが少年少女たちの海洋に対する関心を醸成し、将来、海運業に興味を持つきっかけに繋がればと願っています」と話す。

ここまで大きなツアーを開催するのは今回が初めて。松野氏は「たくさんの団員に参加してもらえました。フェリーでは海上から大阪や北九州の町並みを眺め、瀬戸内海を行き来する船舶、そして港湾施設なども観察してもらえたら」と話し、有意義な3日間にしてほしい、と続ける。

出港前にブリッジ(船橋)も見学した。もちろん、普段なら人が立ち入ることが許されない場所だ。案内してくれたのは、船長と機関長。たくさんの機械を前に、子どもたちも興味関心が尽きない。操舵装置、船舶の衝突を防ぐARPAレーダー、電子海図(ECDIS)といった計器の役割と使い方について、様々な質問を投げかけた。

「瀬戸内海は漁船を含め、たくさんの船舶が航行する特殊な海域です。したがって、船舶が直進できるよう舵を自動制御してくれるオートパイロット機能は使えません。安全航行のため、船員が交代で勤務するワッチ=当直の規則も厳しく定められています」(機関長)

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