FCNT製「らくらくスマートフォン F-53E」にスマホで初のエコマーク認定

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日本環境協会は1月24日、同協会が運営する「エコマーク」において、FCNT製「らくらくスマートフォン F-53E」を国内で販売されるスマートフォン・携帯電話として初めてエコマーク商品として認定したと発表した。

エコマークは、国際標準化機構の規格ISO14024「タイプ1環境ラベル制度」に基づいて同協会が運営する環境ラベル。環境への負荷が少ないなど、環境保全に役立つと認められる製品・サービスをエコマーク商品として認定しており、消費者が環境を意識した商品選択を行ったり、企業がエコマーク認定取得を通して環境改善努力を進めたりすることにより、持続可能な社会の形成を図っていくことを目的としている。

スマートフォン／携帯電話は、現代社会に必須のアイテムであることから、環境に配慮した製品を普及させていくことは社会全体の環境負荷低減につながるとされている。とくにスマートフォンは、年々機能が更新され、希少金属を含む金属やプラスチックなどさまざまな材料が使用されているため、資源循環の観点が大きなテーマとなるとされ、修理やOSアップデートを含めた長寿命の視点、また製造に係るサプライチェーンがグローバルに展開されることの社会的側面なども含め、認定基準が定められた。

具体的には、リデュース／リユース／リサイクルの3Rに加えてRenewableも推進する製品設計チェックリスト、修理体制／防塵・防水機能／耐衝撃性など製品の長期使用に資する基準、2025年6月から適用が開始されるEUエネルギーラベリング規則、エコデザイン要件を参考にした修理可能性クラス、エネルギー効率クラス、バッテリーの耐久サイクル数など、ライフサイクル全体を通じて環境負荷低減に資する認定基準を設定という。

今回エコマークの認定を受けた「らくらくスマートフォン F-53E」は、リアパネルやスロットキャップなどには再生プラスチックを、メインケースの内部フレームには再生アルミニウムを採用しており、電気・電子部品を除く部品総重量に対するリサイクル素材の割合は63%となっているという。また、FCNTとQnovoが共同開発した独自技術による電池の長寿命化、防水・防塵基準への対応、MIL規格の耐衝撃要件を満たしている点も、製品の長期使用を可能にするものとして評価された。
（大塚洋介）