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「NVIDIA GeForce RTX 5080」レビュー! 素の性能でもRTX 4080 SUPERを若干凌駕、DLSS 4でRTX 4090すら圧倒

マイナビニュース / 2025年1月29日 23時0分

ここからはクリエイティブ系やAIの処理をテストする。まずは、3DCGアプリの「Blender」を使って、GPUによるレンダリング性能を測定する「Blender Open Data Benchmark」を実行しよう。

一定時間内にどれほどレンダリングできるのかスコアをして出す仕組み。3DMarkと同じ傾向だ。シンプルにGPUパワーを比べるテストだと、やはりRTX 5090/4090/5080/4080 SUPERという順位になる。

続いて、RTX 50シリーズの第9世代NVENC/第6世代NVDECがH.264/H.265コーデックの4:2:2フォーマットに対応したのも大きなポイントだ。これまでH.264/H.265コーデックの4:2:2フォーマットは、CPUで再生、エンコードするしかなかったが、それをGPUで行えるようになった。

ここでは、「DaVinch Resolve 19」のRTX 50シリーズ対応テスト版で、4:2:2フォーマットの4K動画で構成された約1分のプロジェクトをビットレート80MbpsでH.265にエンコードするのにかかった時間を測定した。RTX 40シリーズは4:2:2フォーマット非対応なので、エンコード速度の比較用にAV1にエンコードするパターンも測定している。いずれもエンコードもNVENCを使用した。

NVENCを3基搭載するRTX 5090がトップだが、2基のRTX 5080も十分高速だ。ちなみに、H.265 4:2:2 10bitへのエンコードをRyzen 7 9800X3Dで実行すると172秒かかった。4:2:2フォーマットを扱う人にとっては、NVENCが対応したことで作業効率を大幅に上げることが可能だ。なお、AV1へのエンコードを見て分かる通り、従来からの対応フォーマットへの変換もRTX 40シリーズよりも高速化している。

RTX 50シリーズはAIモデルの演算精度としてFP4(4ビット浮動小数点演算)が新たに加わった。ここでは、高品質な画像生成AIのFLUX.1を使って、1,024×1,024ドットの画像を4枚生成するのにかかる時間を「Procyon FLUX.1 AI Image Generation Demo for NVIDIA」を使ってFP8、FP4の2パターンで測定した。

FP8での画像生成はRTX 4090のほうが高速だが、やはりFP4では逆転する。正式に対応するRTX 50シリーズの強さが分かる結果だ。FP4を活かせる環境が整うことを期待したい。
○RTX 5090よりも消費電力を大幅に小さく

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