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周囲が多少騒がしくても明快に聴ける! 周囲の音もしっかり聞こえる。それが「骨伝導」の威力

マイナビニュース / 2025年1月30日 16時30分

ただ、外歩きにはこのインイヤータイプは周囲の音が聞き取りにくく、身の回りの状況がわかりにくくて「危険」なので、使わないようにしている。もちろんノイキャン機能をキャンセルして、イヤホンの外側に付いているマイクが拾う周囲の音も聞こえるモードにできるから、外の音がまったく聞こえないわけではない。でもあくまで電子回路を経由した音なので、音のする方向がわからないし、直接音のような空気感もない。メーカーのエンジニアはいろいろ努力してくれているけれど、たぶん原理的に限界がある。音のする方向が明確でないのは、街歩きでは本当に怖い。

だから外出するときはいつも、耳の穴にすっぽりハマるインイヤー型と、耳の穴をふさがないオープンイヤー型の2種類を持ち歩いて、電車の中はインイヤー型、外を歩くときはオープンイヤー型と使い分けている。そして家で仕事をしているときは、オープンイヤー型をメインで使っている。

コンテンツとしては、音楽やラジオやポッドキャストなどが多い。小さな音で再生していれば他人との会話も自然に普通にできるし、宅配便配達のインターホンの音を聞き逃すこともない。装着感も軽いから、コンテンツを聴かないときにそのまま装着し続けても違和感がないので、着けたままで居ることが多くなっている。
○オープンイヤー型もいろいろ

ところで、“耳の穴をふさがない”オープンイヤー型といっても、非骨伝導タイプと骨伝導タイプのふたつがある。その違いは、音の聴覚神経(耳の中の蝸牛と呼ばれる部分)にどのように音が届くかだ。

非骨伝導タイプは、ヘッドフォンやインイヤー型のイヤホンと「聴覚神経への音の届け方」は変わらない。ドライバー(=スピーカー)ユニットで空気を震わせ、その振動で鼓膜を震わせることで、音を伝えている。そしておもに2種類のデザインがある。

ひとつは、耳の穴はふさがないが、耳のくぼみに本体をセットするタイプ。普通なら耳の穴の中に差し込む部分が、差し込むのではなく耳の穴の上にセットされる。その部分の真ん中に穴が空いていて、周囲の音がこの穴を通って直接鼓膜に届くようになっている。

もうひとつは、耳の外側に掛けるタイプ。着けると耳の穴の近くに音を出すドライバーが来るが、耳の穴は半分以上も開放された状態だ。だから圧迫感はほぼゼロ。耳の穴の真上で超小型のスピーカーが鳴っている、という感じ。

一方で骨伝導タイプは、骨を通じて音の振動を聴覚神経に伝える。途中に空気が関与しないので、周囲の音は普通に鼓膜を通して、イヤホンの音は骨を通じて聴覚神経にそれぞれ伝わる。だからイヤホンの音は外部の音の干渉を受けない。再生音がクリアに聞こえる。

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