周囲が多少騒がしくても明快に聴ける! 周囲の音もしっかり聞こえる。それが「骨伝導」の威力
マイナビニュース / 2025年1月30日 16時30分
ひとつ、骨伝導タイプの気になる点として指摘しておきたいのは、非骨伝導タイプと比較すして“音質にちょっと癖がある”ところ。メーカーやモデルによってけっこう違うのだが、再生音の伝わり方が違う分、同じ音源を再生しても、非骨伝導タイプとは音の印象が違う。あくまで筆者個人の感想だと、具体的には「低音のレベルが低い」感じがする。ただしこれは音楽を聴いているときだけ、ちょっと気になることなのだけれど。
○選んだのは、Shokz(ショックス)の「OPENRUN PRO 2」
最後に、“ながら聴き”が日常の筆者が現時点でたどり着いた、いまのところ自分にとっての最適解、日々いちばん愛用しているモデルは何か。それは骨伝導タイプでいま、いちばんメジャーなShohz(ショックス)の「OPENRUN PRO 2(オープンラン プロ ツー)」だ。
実は同じShokzの、完全防水で水泳にも使えるモデル「OPENSWIM PRO(オープンスイム プロ)」も使っている。こちらはMP3プレーヤーモード、つまりスマートフォンと接続していなくてもMP3形式の音楽や音声データを聴ける機能も備えている。だからこちらも愛用してきた。残念なのは低音がいまひとつ物足りないことで、イコライザーで補正したいところだが、音源に合わせて2種類のモードが選べるだけだ。
一方で最新の「OPENRUN PRO 2」は、再生している音を振動に変えるドライバー部分が改良されている。中音域と高音域を再生する骨伝導スピーカーと、低音域を再生する空気伝導スピーカーの両方が搭載されているので、課題だった低音域が充実している。モード選択も5種類になった。
また、OPENSWIM PROでは防水性確保のためだろうか、USB充電は付属の専用コードを使うタイプだったが、OPENRUN PRO 2は一般的なUSB-Cタイプのコネクターを差し込んで充電できるようになっている。わざわざ専用コードを持ち歩かなくても、ノートPC充電用と同じコードで充電できるから便利だ。
超ソフトシリコン素材とニッケル−チタン形状記憶合金を使った本体の装着感も、慣れると快適。完全ワイヤレスタイプのように、片方のユニットだけ落としてなくしてしまう心配もない。いつも着けたままで使うなら、これほど快適なイヤホンはないと思っている。気になってはいたけれど、まだ骨伝導タイプを使ったことがない――という方々は、このOPENRUN PRO 2を家電量販店などで試着してみてはどうだろう。
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