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旅館の女将に聞く、柔軟にキャリアを重ねながら夢に近づく方法

マイナビニュース / 2025年2月5日 13時0分

画像提供:マイナビニュース

上村早苗さんの現在の肩書きは、兵庫県淡路島の旅館「あわかん」の女将兼代表取締役。

一方で、自身の中でずっと温め続けてきた、「世界中の子どもたちを幸せにしたい」という夢の実現も、同時に目指しています。そんな上村さんに、キャリアと夢について話を聞きました。

市役所の臨時職員、不動産営業を経て、旅館の女将に

「あわかん」は、兵庫県淡路島で昭和37年に創業した旅館です。現在、女将兼代表取締役を務めているのが上村早苗さん。2009年に縁あって嫁ぎ、経営不振に陥っていた旅館の立て直しに尽力し、現在は“釣りと家族の体験型旅館”として再び軌道に乗せています。

上村さんは淡路島の出身ですが、旅館業どころか接客業の経験もないまま「あわかん」に嫁ぎました。

学生時代までは地元淡路島への思いもなく、島の外での就職を考えていたそうです。

「大学時代は、自分が淡路島出身であることを恥ずかしく思っていました。友達には『いいやん』と言ってもらえるものの、自分では受け入れられず、今思えば、当時の私は、淡路島のことを何も知らなかったなと。

ですから、就職活動も、淡路島の外で働くつもりで行いました。しかし、最終的には内定をすべて辞退しました。私の中にくすぶっていた夢への思いがあり、就職を決断できなかったのです」

上村さんは一体、どんな夢を抱いていたのでしょうか。

「子どもの頃から漠然と、国連で働くことを夢見ていました。紛争地で泣いている子どもたちの姿を見て衝撃を受け、解決したいという思いをずっと抱いていたのです」

結局、上村さんは大学卒業後、淡路島に戻りました。

「父のすすめで応募した地元洲本市のキャンペーンガールに合格し、社会人1年目は、市の臨時職員として働きました。振り返るとこの1年間は、淡路島の魅力を再発見する良い機会になりました」

その後、実家が営む不動産会社に就職した上村さん。創業者である祖父の下で5年間、営業として経験を積みました。

「『やると決めたからには淡路島で一番になる!』と決意し、仕事に打ち込みました。20代で何千万、何億という金額を動かせることにやりがいを感じ、お客さまとの信頼関係を深めるために、本を読んだり、秘書検定を受けるなどして、マナーやビジネス知識の習得にも励みました」

そして2009年、上村さんの人生の舵、キャリアの舵は、まったく異なる方向に切られました。縁あって、「あわかん」に嫁ぐことになったのです。

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