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【社会人の花粉症】経済損失額は1日あたり推計2,320億円 - 集中力や睡眠の質に影響、対策は?

マイナビニュース / 2025年2月10日 10時13分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックは2月6日、「花粉症による労働力低下の経済損失額2025」を推計し発表した。本推計は、同社が2020年に実施した「社会人の花粉症に関する調査」の結果に加え、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計局)のデータを基に算出した。
○経済損失額は1日あたり「約2,320億円」

全国の20歳~60歳までの社会人1,324名を対象に実施した調査(2020年1月17日~1月19日)では、花粉症の社会人に、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに影響しているかを聞いたところ、79.0%が「影響がある」と回答した (そう思う32.4%+どちらかというとそう思う46.6%)。また、1日のうち花粉症により仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となった。

これらの花粉症による労働力低下の平均時間と、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計局)を元に試算した、花粉症による労働力低下の経済損失額2025は、1日あたり「約2,320億円」と推計された。

花粉症と生活への影響について、耳鼻科医の坂田英明氏および医師・睡眠専門家の坪田聡氏が解説している。
○耳鼻科医・坂田英明氏による解説

坂田氏によると、花粉症の主な症状は、「鼻水、鼻づまり、くしゃみ」が一般的であるという。特に鼻づまりが続くと口呼吸になりやすくなり、それが原因で頭痛や咬合の異常、夜間の睡眠などに影響が出てしまい、これらは直接的に集中力の低下にも繋がりとのこと。また、アレルギーによって自律神経の変調をきたした結果、生活リズムが崩れ、日常生活のパフォーマンスに影響すると指摘している。

花粉対策で有効なのは、長い時間を過ごす環境に、外からの花粉をできるだけ持ち込まないことだという。具体的には、できるだけ窓を開けない、洗濯物を外に干さないといったことに加え、外出から戻る際は、玄関外で衣服についた花粉を手で払ってから入室する、自身もすぐにシャワーを浴びて体や髪についた花粉を落とすなどの対策が有効とのことだ。

さらに、鼻粘膜上皮の扁平上皮部分や、喉が潤っている状態だと、花粉やウイルスをブロックしやすく、花粉を吸いこまない対策として、鼻や喉の粘膜の加湿も有効だという。また慢性的な乾燥はウイルスにとって格好の環境となるため、加湿器を活用することもできる。
○医師・睡眠専門家 坪田聡氏による解説

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