IIJが第3四半期決算を発表、3月退任予定の勝社長が最後の決算説明会登壇
マイナビニュース / 2025年2月7日 21時24分
なお前述のとおり、4月1日付で勝社長が退任し、谷脇康彦取締役副社長執行役員が代表取締役社長執行役員 Co-CEO & COOに就任する。この日谷脇氏は説明会の会場には姿を見せなかったが、同氏のプロフィールとともにメッセージが紹介された。
鈴木幸一会長はAIについての持論を披露
勝社長と渡井専務からのプレゼンテーションに続いては、代表取締役 会長執行役員 Co-CEOの鈴木幸一氏がIIJの事業や国内ITの動向についてコメントした。
鈴木氏は2024年11月より、新たに設置したAI導入実験室の室長を兼任している。鈴木氏がこういった形で現場の指揮にあたるのは、1999年に米国ナスダックへの上場にあたって多数のサービスを展開したとき以来とのこと。このAI導入実験室を設置した背景には、IIJの事業が拡大するにつれてバックオフィスの人員が増えていることへの懸念があるようで、鈴木氏は「長い目で見て、より大きな成長のために重要なのは、バックオフィスをいかに効率化するかということ」といい、そこにAI活用の目があるという考えを示した。鈴木氏自身が室長となったのも、AI導入の旗振り役を務めるというだけでなく、決済/判断を早く行うという実際的な理由もあるようだ。
鈴木氏は「会長をやめるというわけではない」と笑いつつ、「今後10%、20%の成長を目指すには、バックオフィスの整備が必要。人を増やすというだけでなく、AIのような新しい道具を使うことで、抜本的な対応ができるのではないか」とし、来期には新しい方向性・成果を発表できるのではないかと語った。
質疑応答の中では、バックオフィスをAIで効率化するという点について、IIJ1社としてはそれでよいとしても社会全体がそこに向かうと余剰人員が生じてしまうのではないか、労働人口の減少よりも早いペースでそれが進展してしまう可能性はないかという質問があった。鈴木会長は、自身が以前に工場の製造ラインで働いていた経験を例に、「当時は組み立てラインでたくさんの工員が並んでいたが、(技術が進んで)あっという間に1人もいなくなった」とその変化の速さを語りながら「それでいま余剰人員がいるかといえばそんなことはない」と言い、経済成長などがあれば問題にはならないという考えを示した。ただそれに加えて、「たくさんの人が長生きするようになれば、それはちょっとわからない」として、「たくさんの高齢者が働けるようなAIの使い方があれば面白いかなという気がしています」とまとめた。
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